カテゴリー「★★―読む価値はあり」の226件の記事

2011年8月11日 (木)

逆境と順境

逆境と思われる状況に身をおくと、右往左往するし、
もぎもして、さんざんといろいろなことをする。
このブログも長いこと続けていて その痕跡が随所に
あるのではないかと思う

一方で 落ち着いたらどうするか

逆境の反対語を順境というらしい。
あまりにも逆境ばかりで、そんなことを考える余裕が
なかったのだけど

新渡戸稲造の著作から編まれた

「逆境を超えていく者へ」 新渡戸稲造

を読んで、逆境とあわせて 順境のときにどう
身をおくか、丁寧に書かれていて 学びになりました。

わかっていること、普段気にしていることであったと
しても、激動の世界を大きな展望と共に歩まれた
先人の声には耳を傾けるべきと思いました。

古典の素晴らしさもここにあると思います。

2011年2月 3日 (木)

書物誕生―自省録(マルクス・アウレリウス)

岩波が近寄ってきた という第一印象ですが、
岩波書店が出している古典入門書「書物誕生」なかなかいいです。

自省録(マルクス・アウレリウス)の1冊を読んだだけなのですが、とてもわかりやすくて
そして当然なのですが 時代背景や思想の背景など とても根本的にとらえられていて
この試み全体がとても良いと思いました。

自省録 の 評価や読まれ方 そもそも 古典の読まれ方は 書いた本人が想像しない
ような読まれ方もあるわけで、それを読み手自身が斟酌していくと、また得られるものも
あると思いました。

自省録も久しぶりに読んでみようと思います。
自省録を読むと、つい訳者の神谷美恵子さんへの尊敬も感じてしまうのですが
本当にすごいと思います。


2011年1月21日 (金)

電通とリクルート

フジヤマとゲイシャ から日本を語るように
電通とリクルートから 情報のあり様について 語ることができる

そのように 山本直人著「電通とリクルート」 を読んで感じました。


この本のタイトルから 少し経営者列伝のようなことをイメージして
手にしたのですが、読み進めるうちに 宣伝や広告、プロモーション
といったものの変遷

また、その根底にある日本社会の価値観や幸福感の変遷を
たどることができました。

その中で、人間はつい自らの来歴で物事を考えてしまうということを
実感しました。

仕事で プロダクトのブランディングをすることがあるのですが
つい自分の価値観だけで コピーとか作っちゃうなあ・・・とか
そして その作品が 結果的に あの時代の影響を受けていたかなあ
などと 考えさせられました

そして、その延長に 昨今の宣伝作品に見られる共通項などが
見事に指摘されていて 驚きました

読めば読むほど 味わいの深い 伝えることを表現する仕事に
携わっている人には とてもおすすめの本と思います

2011年1月 9日 (日)

五島昇氏の評伝

新井喜美夫著
大恐慌に一番強い経営者 五島昇


昭和の政財界の動きや 五島昇と平凡社の創立者 岩堀喜之助氏 また
その岩堀氏の娘である 新井恵美子さんの ご主人が この本の著者である
新井喜美夫氏なのだけど そこでの交流や そこから垣間見えた
五島昇の人間性が よく描かれています。

たまに 五島昇氏のことが いろいろな方とお話をしていて 話題になることがあって
興味を持って手にしました。

五島氏の経営哲学。
それは新井氏が指摘する 経済合理性の追求と違っていて おおらかというか
人間を経営する 社会を理想の姿に変えていこうとする想い
そうしたものであったように感じました。

なかなか その人物評がでてくる方ではないと思いますが、
土光臨調の際、委員を務めた 瀬島龍三の活動を支えたり
日商の会頭を務めた際には 費用は持ち出しであったりと
恵まれた環境にあることは否定しないが、それを社会に役立てようとする
姿勢はたぐい稀なものがあったのではないでしょうか

経営哲学とあわせて、生き方、人間模味。とても魅力的です。
よく話題になるときも みなさん 楽しそうに会話されるので
その理由がわかったように思いました。

こうした経営者がいた ということを知っているだけでも その人の人生には
豊かさのようなものが出てくるのではないでしょうか。


【参考図書】


2010年12月25日 (土)

古代の知識力

早稲田大学名誉教授の 河原宏さんの 「空海民衆と共に-信仰と労働・技術-」

ここに 「全人」 と 「知識」 という言葉がありました。

この本では 空海や行基が取り上げられているのですが、宗教者である一方
優れた社会事業などを成す能力がある 専門に特化ではなくて 何事も
パーフェクトになしていく そうしたことを 全人 と言っていて

知識 というのは 知っているというのではなく 仏教の世界でお寺などを
人びとの寄付や 労働力の提供で 建立してしまうようなことを言うようです。

こうした人々が成していったことを 歴史の中で考えるとき、
どの時代であっても 逸材がいて また 民衆の力 があるということが
すごいと思いました。

現代にだって きっとそのような 取り組みや萌芽があるはずで
そうしたことを意識してみると 何かやるべきことといったものが
われわれの周りには たくさんあることに気づくのではないでしょうか。

2010年12月21日 (火)

リーディング・ワークショップ

大人になってから 本を読むようになりました

ちょうど 断捨離 ということで だいぶ書棚にある本も
整理しようとこころみたのですが

本は買うよりも 捨てるほうが大変だなあと その時に思いました。

また、ノウハウ本の類もそれなにりあったのですが、最近の安っぽい
ノウハウ本と比べて、昔のノウハウ本、文章の書き方や取材方法、
企画書の書き方など ビジネス系のものでも、いまでも名前が残る
でも そのほとんどは鬼籍にあるような方が書いた 指南書は
本当に含蓄があって 改めて読まなくてはと 捨てることをあきらめた
本が 実は何冊もありました

まだ インターネットも普及していない頃に書かれた本ですから
すでに通用しないノウハウもあるのですが、なぜ 著者は
こう考えたのだろう この方法を編み出したのか? と考えさせる点が
いくつもあって 古びているから捨ててしまえ とは思えなかったから
です。

その点、いまは いや きっと その当時もそうだったのでしょうが、
なかなか良書に巡り合えない時代ではないか そんなことを つい
感じました。

さて、そんなふうに 読書のことを考えることはあるのですが、
乱読している自分が 自分の子供に読書をどう教えることができるか・・・
そう思って手にしたのが

吉田新一郎さんの 『「読む力」はこうしてつける』です。

これを読みながら、読む姿を子供にみせつつ 同じ目線にたって
その1冊をじっくりと 読んだり 話をしたりする時間を作ってみようと思いました。

この本は おもに 学校教育の現場でのリーディング・ワークショップと呼ばれる
読書教育の導入や指導者の育成などが書かれていて 家庭でどうか という部分は
ありますが それでも やはり家で出来たら 親子で本について
語れる幸せは なかなか得られない至福であろうと思います。

(実際 夢のようなことではありますが・・・・)

この本の冒頭に 他の本からの引用という形で 本を読むこと とはどういうことか
ということが書かれていました。

・考えること、意味を作りだすこと
・読んでいる時は、思考が頭の中をかけめぐっている。
・見方/視点を作りだしている
・場合によっては、生き方まで変わる時も
・読み手は、一部において書き手でもある

そして「優れた読み手が使っている方法」として

①自分や、他の読み物や、世界とのつながりを見出す。
②イメージを描きだす
③質問をする
④著者が書いていないことを考える(つまり、行間を読む)
⑤何が大切かを見極め、他の人に説明する
⑥様々な情報を整理・統合して、自分なりの解釈や活かし方を考える
⑦自らの理解をチェックして、修正する

これからが あげられていました。

なるほどおと 思いますし、 それらが 僕自身できてるだろうか・・・と
自問して また 子供が読む程度の本からレッスンしてみると
いいかもしれない と考えました。

臨床心理士、信田さよ子さんの 「ふりまわされない」を読みながら

臨床心理士の 信田さよ子 さんの

「ふりまわされない
 会社、仕事、人間関係がらくになる7つの物語」について ネットで調べていて

おもしろい ブログを見つけました!

督促OLの回収ブログ http://ameblo.jp/tokusokuol/

本当にOLさんだと思うのですが、上手にブログを活用されて
立派なブロガーとしても 十分 自分への投資を回収されているような・・・
もしかして 有名な方かもしれませんが、すごいなあと思います。

さて、こちらの本ですが、 何気なく普通に会社で起こるであろう 心の変化に
対する 処方箋が 書かれています。

だから、何か高いハードルがあって それを超えなくては読めないというのではなく
普通に 何気なく読んでみて ああそうか と そう思えるくらいで 軽く読むと
だいぶ 気持ち自体が軽くなるのではないかと思いました。

そして そこに書かれている コツの一つでもやってみると だいぶ 一日一日が
違うのだろうなあ と 感じます。 ということで 毎日に取り入れてみようと思います。


おすすめの1冊です。


2010年12月11日 (土)

アイデア・ブランド

アイデア・ブランド という言葉を知った

ハーバード・ビジネススクール教授 ヤンミ・ムンの
「ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業」に書いてあったのだ

ただ この本、僕にはとても 読みにくかった
なんだろう 本の編集そのもの 文字の大きさとか 翻訳の仕方とか
著者のせいではないだろうけれど

ただ その理由として この本のわかりにくさと同じように
ビジネスやマーケティングといったことも 本当はとてもわかりにくいものなのだから
無理はないのではないか

わかりにくいものの中にこそ 真実がかくされているのではないかと 思う

仕事を通じて感じることだけど 世の中のサラリーマンは以外と達観しているのでは
ないかと思う、
マーケティングの考えや 起承転結、その事業の目的などと 骨格はつくるけど
実際にプランを実行しようとすると 自分の好き勝手に やりやすいようにことをすすめ
大きな戦略などないかのように ふるまう いや ないかもしれない・・・・

でも 結果は 予定調和というかだいたいのところに 収まるような気がする

業務執行者にとって ストレスレスなことが 一番 その力を発揮できて 効率よく
結果を得られることになるのだろう

そのほうが 周囲にとっても 都合がいいし きっと 顧客にとっても同じなのだ

アイデア・ブランド といのも そのようなものかもしれないと思った


【本書で言っている アイデア・ブランドの特徴】
①簡単には手に入らないものを提供する
②大きな理想、大きく違った存在
③非常に人間的

【アイデア・ブランドの3類型】
・リバース
 顧客が期待する拡張への流れを意図的に断ち切り、余分なものはそぎおとすが、
一方で強烈なポジショニングを手に入れる。例)グーグル
 
・ブレークアウェー
 差別化のプロセスを連続体の極限で解釈し、カテゴリーから外れない範囲で
原型を保つ
 例)スウォッチ、AIBO、アレッシー

・ホスタイル
 好感度に背を向ける、意識的な対立
 例)レッドブル、ミニクーパー

【共通項】
差別化戦略が市場調査に基づいていない。


どうだろう、意外と 世のサラリーマンは 無意識にこんなことを 日々の業務執行で行って
いないだろうか、企業や組織ではなくて 自分の仕事と考えてみると 意外とこんなことを
考えながら動かしているように思う

たとえば 日々の業務にどれだけ 市場調査があるか・・・ とか 市場調査を上司に命じられ
報告もしたけど 結局のそのレポートを自身も上司も活かしきれずに まあ 言い訳の説明資料に
使った・・・とか

ならば 開き直ってもいいのかなあと これは あくまでも 良い意味だけど そう思う
もっと素直になればと

ただ、企業にある問題としては そうした マーケター的な要素が経営に活かしきれない
点ではないだろうか

著者が マーケターについて末尾にこう書いている

「マーケターでいることは、企業の中で人間らしさを尊重することだ。
 消費者という生身の人間と、社内の誰もできないようなレベルでかかわらなくてはならない。」

これは間違っていないのではと個人的には思うが、このような人材を活かしきれる組織が
どれほどあるだろう。

こうした人材をコントロールし、コントロールではないかもしれない、かつ競合他社との競争
(これも予定調和なときがあるが・・・)をどのようにクリエーションしていくか、

そうしたことを意識しなければ このアイデア・ブランドは一部の企業を除いては
理解が出来にくいのではないだろうか?

しかし一方で、創業者がいるような会社は、アイデア・ブランドから出発することが、
そもそも多いだろうし、企業の成長過程で アイデア・ブランドが衰退する危険性も
はらんでいる

カリスマ性から アイデア・ブランドを創出し 徐々に この考え方を活かす
その過程は 持続的な成長を目指すビジネスの世界で とても 役立つだろう

2010年10月21日 (木)

キャッシュフローの先にあるもの

最近、会計の本を読むと(わかりやすそうなヤツですが・・・)

以前に比べて、キャッシュフローを重視するようになってきた
ことが よく伝わってきます。

一方、キャッシュフローを重視した後に、何を重視するべきか
その得たキャッシュフローで何をするのか 何を守り 攻めるか
という部分で、ドラマ仕立てになっている

「ドラッカーと会計の話をしよう」林總著 は とてもわかりやすく
ドラッカーの真髄をついていると思いました。

主人公は レストランを起業した経営者で明日にはその店を
手放すという主人公で、身につまされながら読み進めると
ドラッカーが本当に救世主のように感じられます。

会計の方向からも 経営の方向からも どちらから
読んでも それらがともに 血と肉のわけで
とても勉強になりました。おすすめです。

2010年10月13日 (水)

刑務所の中の中学校

ちょうど テレビドラマがあったようですが
松本少年刑務所内にある 
松本市立旭町中学校桐分校の教官を35年間務められた
角谷敏夫さんの著書「刑務所の中の中学校」を読んだ


ドラマのほうは見ることができませんでしたが
ありのままが記されていて、一番遠い場所のように
思うのですが、

「天職は人間に最初から備わっているものではなく、
自分で育てていくものだ」

「人は謙虚なほどたくさんのことが学べ、吸収する
ことができます。感動するには謙虚さが必要です。
謙虚なほど感動は広がり、感動は深まります」


と言った言葉に、エピソードと重ねて語られいて
ずっしりと重みを感じました。

この一冊には、教育の素晴らしさ 本来の役割が
記されています。それは普段の日常では忘れてしまうけど
本当に必要な教育の姿、それは普通ならかすかにでも
記憶の中にしまわれているだろうに
一方で、それがかなわなかった方がいらっしゃる

けしてこれは昔の話ではなくて、経済格差や
引きこもりなどの問題が叫ばれる今が あらたな危機の
温床にもなっているかもしれません

この本を読みながら ただただ感動するだけでなく
真に何ができるのか そうしたことも思いました

その一つは 親が 学ぶことをあきらめないことでも
ありましょう


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