カテゴリー「東日本大震災/原発事故」の29件の記事

2012年10月 4日 (木)

ソーシャルメディアと言葉

斎藤環さんの『被災した時間』-3.11が問いかけているもの

を読みながら ふと考えると あの震災の時、それは今も
まだ現在進行形なのだけど 少し離れたところで暮らしていると
だんだん忘れてしまいそうになる自分がいて

あの震災以降に 言葉 について 多く語られたりしたことが
何か途方もなく彼方の議論であったように思えてしまう

一方で、多くの言葉が ソーシャルメディアを介して
彷徨っている

それらは ある思惑であったり、意図が表出されたものも
あれば そうでないもの たまたまたの科学変化を
もたらす途上にあるものもあれば そうでないものも

その言葉から生身の人間の体臭を感じたり、嗅ぎ分けたり
しながら 気づけばどんどんと その言葉にかろうじて
秘められていたであろう リアルティは失われていく

自分のためだけに 密かな言葉を産みたい

2012年9月 5日 (水)

市民がつくった電力会社

田口理穂さんの

市民がつくった電力会社
ドイツ シェーナウの草の根エネルギー革命

ドイツ人の考えることってすごいと思いました。

日本でも地域ファンドを組成して風力発電が行われている例が
ありますが

出来ればこれからの電力くらい市民の力で賄いたいと思わずには
いられません

例えば反原発のデモに参加しながら、みんなで100円ずつを
積み立てても、その基金をもとに何かできそうです。

2012年7月23日 (月)

ダライ・ラマ14世 傷ついた日本人へ

ダライ・ラマ14世の 『傷ついた日本人へ』

東日本大震災の被災地と高野山を訪れた際の講演などを
記録したものです

この中で、因果のルールと、カルマの影響、これは輪廻を前提と
しているのですが、そうした部分に興味を持ちました

因果の法則
1)因がないところに果は生じない
2)不変からは果は生じない
3)因には果を生み出す素質がある

カルマ

「煩悩が強く、悪い行いを続けた人であれば、その悪いカルマがより
卑しく苦しい来世を呼び寄せます。逆に煩悩をなくそうと努め、
正しい資質を身につけた人は、よりよい生をうけることとなる。
(中略)
過去に悪い行いをしたら、新たによい行いをすること。そうすれば、
悪いカルマを、新しいカルマで減じることができ、よい縁起を
増やすことにもなります。」

なかなか 良くいきることは大変ですが がんばりたいです

2012年5月 6日 (日)

東日本大震災と宮沢賢治、山折哲雄氏のインタビューを読んで

震災後のことば 8・15からのまなざし 日本経済新聞社刊

この本は、東日本大震災と終戦の対比を以下の言論をリード
する文化人にインタビューしたものです

吉本隆明、中村稔、竹西寛子、野坂昭如、山折哲雄、桶谷英昭、吉井由吉

この中で、僕は山折哲雄氏の宮沢賢治に対する言及が印象に残りました。
いくつかその記述を紹介します。

賢治の書いた『グスコーブドリの伝記』が問いかけるもの・・・という
なかで、

この物語は、ある科学者が冷害から村を救うため火山を爆発させる。
そのために自ら犠牲になるという物語なのですが、この紹介から以下が
語られています。

----------------------------------------------------------------
賢治は、幸福な社会を実現するには、どこかで誰かが犠牲にならなければ
現実の力にはならない、という認識をもっていたと思いますね。

----------------------------------------------------------------
原子力エネルギーによって、(中略)そこで発生するリスクをどおするか。
賢治的な発想に立てば、だれかが犠牲になって食いとめるということに
なるんです。

----------------------------------------------------------------
近代というのは、何かの専門家になることによって、社会的に評価されたり、
認められたりするわけです。(中略)賢治のようにいろいろなものになろう
とした、人間の可能性に挑戦した人間を、少なくとも専門家として評価
する人は当時いなかったと思うんです。(中略)科学者なのか、作家なのか、
宗教家だったのか、どうも分裂しているわけです。(中略)今まさに我々の
社会というのは、単なる専門家であっていいのかという問いが、いろいろな
方面から突きつけられている。専門家とは何なのか、今回の原発の問題でも、
まさにそれが問われているのではありませんか。

----------------------------------------------------------------

この本を読んで、山折氏が花巻出身だったり、宮沢賢治について話されている
文章を読んだりしていたことは知っていたのですが、震災と結びつける
着想はさすがと思いました。

また、宮沢賢治の生き方そのものを客観的に評価されていて、これは自分と
重ねることもできないのですが、彼が生きていた年齢と自分の年齢が近く
なってきたことを気づき、怖くもなりました。

私自身は、まだまだ何も生み出せずにもがいているのですが、でもこうした
記述をみつけられたのは読書故であり、読書の役割でもあるので、
こうした気づきを得られたことを糧に、めげずに向き合っていこうと思いました。

『グスコーブドリの伝記』も手元においておきたい一冊になりました。

2012年2月21日 (火)

写真家の視点

東日本大震災 義理の母親が被災地に住んでいるので 5月に足を運んだのですが
そこで 求道者のように カメラを持って歩く人の姿をいくつか眼にしました。

もちろん、盗難ではないでしょうが物色のために車で移動をしているような人影も
ないわけではないのですが、

私自身、被災地の様子の写真を撮影していますが、それを撮影しているときの
気分は複雑で、はたから見れば観光客のようにも見え、一方で家族の被災と
どう向き合うかといった思案がないわけでもなく

だから、どちら側に自分がいるか そんなことを考えながらシャッターボタンを
押していて そうした心持は今もあります

アサヒカメラの 東日本大震災 写真家17人の視点 をみてみると

それぞれの写真家がとても礼儀よく 被写体と向き合っている
そのように感じました

多数の写真からセレクトするので 必然とそうなったのかもしれませんが

あの惨事に対して、それが尊厳でもあり 救いでもある

そのように思います

もうすぐ一年、自らの心に刻んでいるそれぞれのシーンやその時の
心の動きを 勇気をもって見返してみる

そうした時間がとても大切ではないでしょうか

2012年2月11日 (土)

エアカウンター エステー化学 放射線測定器 に思うこと

エステー化学の 放射線測定器が売れてるみたいです。
値段も手頃で、これなら と思います。

いままで数万円というものが 完売という話を
よく聞いていたので これは衝撃です。

性能も問題がないようで メーカーのリリースをみても
しっかりと情報が公開されていて 信頼性が高いと感じます

■エステー化学 ニュースリリース
http://www.st-c.co.jp/topics/2011/000412.html

企業活動がすごいなと思うのは 必要な商品を消費者が購入できる
値段で提供することに努力している姿を感じるときではないでしょうか。

実はその程度の価格で作れるものも、需給のバランスで高価格
ということもあると思いますが、この製品の場合はいままでと概念が違って、
技術を持っている企業と連携したり、パッケージデザインに外部の
アートディレクターを起用するなど

いままで ものづくりの面でも また マーケティングの面でも
細やかな配慮がなされている点が評価できます。

やはり、惨事を活かして儲けるのではない、といった企業の社会的使命を
どのように果たしていくかという視点での考慮が大きかったのでは
ないでしょうか。

こうした取り組みが企業や社会の自信となってくれたらと思います。
この出来事の起因となった原発事故のように科学の根幹に潜む
問題点を発端にすることは皮肉とも言えますが・・・

これからの日本の社会が 世界に対する役割の姿の一面が
こうした部分にあると思います

一方で アップル社の製品となるとどれだけ売れても価格には変化なし
みたいな価格戦略もあるのですが

このバランスの妙 じっくり考えていきたいテーマでもあります

2012年1月15日 (日)

書行無常 藤原新也著

先日、電車の隣に座った人が おもむろに写真集を広げた
別にAKB48とかではなくて モノクロのスナップだ

写真集って 珍しいなと思ったのと 写真家は誰だろう
とすごく気になった

まあ 隣だから なんとなく目に入るし、写真集を
電車で観ようとする人、ちょうど書店で買ったのか
知り合いからもらったのか とにかく その持ち主は
どんな人だろうなどと思ったり

普通に 自分が 写真集を手にしたり、写真を観に行ったり
するのと違って

逆に様々な関心が沸き起こった

そんな顛末があったからか知らないが、

藤原新也さんの 「書行無常」 を読んだ

その土地に行って感じたことを書にして その作品と
その土地が撮影されているのだけど

中国で撮影されているものは なんとなく 無印良品の広告ポスター
のように感じられて

逆に そのほかの 宮崎の口蹄疫の傷跡や 東日本大震災の被災地など
はとても心に響く

最初は 書体の荒々しさから 拒否感もあったのだけど
写真のトーンの優しさ 一方で ゆるぎない冷静で覚悟のある画角、
写真の後につづられている解説文を読むと

真摯に被写体とその背後にある物語に向き合ってきたことがわかり
それらに直面して吐き出された言葉の重みにうならざるをえない

思えば 感じた言葉を書にしたためる
このブログも たまにそうしたことを書いているけど
そうした行為が写真を通じて 芸術の域で 1冊の本となっている
うらやましくも思った

2011年12月28日 (水)

内部被ばくの人体への影響

福島の原発の事故について、健康被害がどれくらいのあるのか
なかなか見えず、おびえてしまうのですが

放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響
チェルノブイリ原発事故 被曝の病理データ

ユーリ・I・バンダジェフスキー著
久保田 護 訳

によると、セシウム137 の体内被曝による臓器や生殖器への
影響はあるとの結論を示しています。

内部被曝したセシウムの体内からの除去方法についても記載して
いますが、まずは内部被ばくをしないように取り組むことが
大切との認識です。

興味がある方は ご一読ください。

2011年12月26日 (月)

学校の防災

数見隆生さんが 東日本大震災の被害にあった学校を取材した

子供の命は守られたのか -東日本大震災と学校防災の教訓

この本を読みながら 実際に 僕自身が被災地を訪れた記憶を
重ねながらページをめくった

現地で 通りすぎる 崩れた校舎をみても その被害の実際を
正しくしることは困難だけど こうした調査資料を読むと
何人が犠牲になり どのように避難がされた などわかり

少しだけど 冷静に事実を受け入れることの現実を思った

学校が 非常時にこそ 絶対的な存在であるように 普段からの
蓄えや 立地 などがとても大切と思った

これは 人口密集地ほど 重要な要素かもしれない

石巻では、被害を逃れた大学の敷地が その後、ボランティア
センターとして機能した例もあり

社会資本としての 学校 の 機能を見直すべきではないか
そのように考えました

2011年11月 6日 (日)

奇跡の災害ボランティア 石巻モデル  中原一歩著

震災後、石巻には足を何度か運びました。
ボランティアという形でもなく、被災した近しい人の
お手伝い程度でしたが、地元の目、地元の声
それらは立場や あの日からおかれた境遇にもよって
様々ありますが、

それでも やはり 見かけるボランティアの皆さんには
感心しました

そうした 石巻のボランティアの運営がよくなされていた
ことを

中原一歩著
奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」にて知りました。

ボランティアの実績を持つ団体の担当者と
地域のなかで青年会議所のリーダーをしてきた人材
ボランティアセンターを受け入れた石巻専修大学や
自治体・社協・自衛隊

それぞれがよい連携をするに至った過程
また、ボランティアセンターが大学施設にあったことで
維持された規律など 内実もよく書かれています。

ボランティア団体の方の言葉に

「これはNGOなどの団体の欠点でもあるのですが、
 誰かに『仕切られる』のを極端に嫌うのです。
 それは、災害支援という共通の目的があっても、
 その団体の設立の主旨や経緯が違う以上、仕方が
 ないことなのです」

とあるのですが、まさに真実で、この気持ちを理解することが
ボランティアを受け入れる側にも理解する必要があると
思いました。

なお、本書では企業派遣のボランティアについても
ブリジストンやIBM、モンベルなどが紹介されています。
企業のCSR担当の方には参考になるのでご一読を
お勧めします。

企業の姿勢もまちまちですが、担当者としてどう考え
行動するか その思いを共有することは大切だと思います。

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