カテゴリー「社会貢献」の14件の記事

2013年6月 9日 (日)

原田正純さんのこと 水俣病と闘った医師

なかなかないのだけど 通っている大学院の一年生の方と
お話をする機会があった

その方の熱意、課題意識、志、そうしたものをうかがっていると
去年の今頃には自分にもあったのにと少し反省しながら

想いを持続させること、そのために努力を重ねることの
大切さを思った

人は時に、その想いのためにかたくなでなくてはならないし、
一方でその志を実現していくために外交的である必要もある

それが 器用であろうが、不器用であろうがにかかわらず
丹力のないところに モノを生み出したり、発展させる力は
ないのではないか

今 一冊の本を手にしているのだけれど
その表紙にあるこの本の主人公の写真をみていると
その人からも同じことを語りかけてくれているように感じる。

その本の名前は、

『原田正純の道~水俣病と戦い続けた医師の生涯』
毎日新聞社刊


原田正純さんのことをご存知の方は多いと思う
水俣病患者の救済に生涯をささげた医師だ

直接お話をうかがったことはなくて、もっと早くに
彼を知ったら何かお目にかかる方策はあったかも
しれないが、映像で知った彼の語り方はよく
覚えている

この本に、原田さんが著書『この道は』で記した文章が
紹介されている

「この世に二種類の人間がいる。富める者と貧しき者、
加害者と被害者、健康者と病者、都市と農村、先進国と
途上国、多数民族と少数民族などこの世には対立の
構図がある。その差別をどうなくすかが人類永遠の
テーマである。そして、自らをどっちの側に置くかという
ことが“この道”を決める。どの道を進むか選択の
自由はあるが、私は命ある限り今まで歩いてきた
“この道”を行こうと思う。多くの人々に支えられながら」

この一文をかみしめて がんばっていきたい。

2012年10月12日 (金)

コミュニティデザインへのささやかな注文

山崎 亮 さんの

『コミュニティデザインの時代~自分たちで「まち」をつくる~』
(中公新書) を読みながら

ささやかな 注文を思った

これは 著者にではないし、ある意味、自分になのだけど

当たり前にある地域社会が ビジネスや特定のコンサルタントの
職業の場ではなくて

普通に暮らしている人たちどうしで 切磋琢磨して 少しケンカ
でもしながら 等身大の解を導いてもらいたいと思う

おおよそ 人は かっこいいことを求めるのだけど
かっこいいことの中には おそらく継続できる成功はなくて
とてもとても地道の中に答えは隠れているし

それは 懸命に、そして賢明に生活をしている人の中にしか
解は生まれないと思っている

地域づくりや 街づくり、会社の経営でも 広告手法でも
なんでもそうだけれど 成功事例や だれだれを知っている
といった会話はよくあるが

私たち自身がどうであるか のほうがよほど大切で
どのように生きているか、その生身の感触でしか信頼は
生まれないし、

向き合うことの苦しさを知ることで 人は謙虚にもなれる
のだと思う

コミュニティデザイン そうしたものが当たり前である時代を
ぜひ、普通に暮らす人の手で実現していってほしい

2012年9月14日 (金)

鶴見俊輔の本をよみながら

いま、鶴見俊輔を読んでいるのですが、この一節が目に留まりました

「今回の事故は民主党政権に先立つ、長期間にわたる自民党政権が用意し、
 実現したものである。そのことさえも一時的に忘れて、テレビ、新聞は
 現政権批判に熱中する」

これは東日本大震災と原発事故についてですが

私たちは冷静に学ぶ必要があるのではないでしょうか。

例えば 民主党政権になってから 贈収賄のような事件が起きたでしょうか。

自民党政権の時は 多かれ少なかれ 日常茶飯事だったのではないでしょうか。

小沢氏の裁判云々は そもそも過去のもので 民主党政権とは関係が
薄いように思います。

私たちは マニュフェスト以前に そうした政治の在り方を選んだのでは
ないでしょうか。

特出したカリスマ性のあるリーダーを選択し、振り回され、疲れ
それよりも まずは ゆっくりと調整してくれるようなリーダーを
選んだのだと思います。

地方自治の世界を見ると良いと思います。
様々な目立つ首長がいましたが、みな目立つことをして、その後がいい加減
ではないかと思います。

自治体は首長のおもちゃでも レジャーランドでもありません。

その地域で 必死に暮らす人々を真心をもって救うのが本来の役割です
首長の夢や国政への興味から行うものではありません。

そうした意欲も必要ですが、それは、普通の市民が 普通に政治を行う
という状況の中から特出したものでなくてはならず

そうした社会も実現できない国民どうしで美人投票をしても
あまり意味はないのではないでしょうか

鶴見俊輔の本をよみながら、ある時代、思想を追い求める人々がいたという
ことに気づきました。

今もあると思うのですが、あまりにも経済的な指標の中で、浅い議論が
多いようにも思います。

私はどれだけ成功するかも大切ですが、一方で 普通に暮らすことが
どれだけ大変かということを思います。

普通に次の世代に ファミリーツリーをつなげていくかがどれだけ
大変なことかと思います。

人の一生はあまりにも短いです。その中で何を遺すのか、それがどのような
ものであっても、最後は生命に行き着くのだと思います。

それ故に、どのような境遇にあっても無償で社会に貢献していく時間が
人には必要なように思います。

事業を起こしての社会貢献はその人が生きるためであって
それだけで世間は納得はしません。

貧しい中であっても 利にならないことを しっかりする
そのことが その人を輝かせるのだと思います

私自身、何がどこまでできているのかわかりませんが
必死に事業を追い求めている時だからこそ それを忘れたくはないと思います

実際にボランティアもしていますが、その責任も大きいのですが、
それでも、まだまだ思想を深められてはいません。

もっともっと学んで、誰かに寄り添えるような そんな修養を積んでいきたいです。

2012年3月 1日 (木)

協同労働の取り組みについて

起業の形態の中で、組合制度を用いるという方法がありますが、

今回は、労働者協同組合というものが、主に高齢者や障がいをお持ちの方の
就労の場所を作っていらっしゃることを 以下の本で知りました。

協同で仕事をおこす 社会を変える生き方・働き方
広井良典編著
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 監修

華々しくビジネスで成功して、というビジネス書のにおいは当然ありませんが
一方、外食産業で華々しく活躍する人が、その利潤をもって 福祉産業などに
参入されるのと目指すところは一緒で

逆の見方をすれば、本当に必要とされている経済の営みが、会社の枠組みでは
困難で、こうした組合制度を用いた働き方の創造の中にあることを

不思議な感覚で思いました

ソーシャルベンチャーをはじめ、起業のあり方や産業の創造も、実は
こうしなければならないといったものはなくて様々な方法があるのでは
ないでしょうか

または産業の業種によっては、会社組織、またある分野はこうした組合で
担っていくという分化もあるかもしれません。

いずれにしても その業務が 正当に評価され 正当な報酬が対価として
得られることが大切だと思います。

その意味では、若い起業家というのも 疑って見るくらいの眼力が
社会になくては、社会の発展もないのかもしれません。

2011年12月28日 (水)

内部被ばくの人体への影響

福島の原発の事故について、健康被害がどれくらいのあるのか
なかなか見えず、おびえてしまうのですが

放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響
チェルノブイリ原発事故 被曝の病理データ

ユーリ・I・バンダジェフスキー著
久保田 護 訳

によると、セシウム137 の体内被曝による臓器や生殖器への
影響はあるとの結論を示しています。

内部被曝したセシウムの体内からの除去方法についても記載して
いますが、まずは内部被ばくをしないように取り組むことが
大切との認識です。

興味がある方は ご一読ください。

2011年11月 6日 (日)

奇跡の災害ボランティア 石巻モデル  中原一歩著

震災後、石巻には足を何度か運びました。
ボランティアという形でもなく、被災した近しい人の
お手伝い程度でしたが、地元の目、地元の声
それらは立場や あの日からおかれた境遇にもよって
様々ありますが、

それでも やはり 見かけるボランティアの皆さんには
感心しました

そうした 石巻のボランティアの運営がよくなされていた
ことを

中原一歩著
奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」にて知りました。

ボランティアの実績を持つ団体の担当者と
地域のなかで青年会議所のリーダーをしてきた人材
ボランティアセンターを受け入れた石巻専修大学や
自治体・社協・自衛隊

それぞれがよい連携をするに至った過程
また、ボランティアセンターが大学施設にあったことで
維持された規律など 内実もよく書かれています。

ボランティア団体の方の言葉に

「これはNGOなどの団体の欠点でもあるのですが、
 誰かに『仕切られる』のを極端に嫌うのです。
 それは、災害支援という共通の目的があっても、
 その団体の設立の主旨や経緯が違う以上、仕方が
 ないことなのです」

とあるのですが、まさに真実で、この気持ちを理解することが
ボランティアを受け入れる側にも理解する必要があると
思いました。

なお、本書では企業派遣のボランティアについても
ブリジストンやIBM、モンベルなどが紹介されています。
企業のCSR担当の方には参考になるのでご一読を
お勧めします。

企業の姿勢もまちまちですが、担当者としてどう考え
行動するか その思いを共有することは大切だと思います。

2011年10月10日 (月)

定年とその周辺の生き方

ブログネタ: 今読んでいる本は何?参加数

「定年サバイバル時代」の働き方ルール
田中和彦著

世の中には いろいろな会社があるはず、
でも、もし定年とその周辺の生き方についてみなが
同じ認識だったり、環境だったりしたら、どこかそれは
もったいないように思う。

じゃあ 自分は?となると また難しいのだけど

おそらく 根本は 働くことが 社会を作ることに
結びつかない場合の 悪い循環が そこにあると思う

老後のためだけではないのだけど、当たり前に市民として
生活するということを行っていると 実は、定年に焦点を
しぼった取り組みは あまり必要ないと思う

一方、いつまでたっても 目立ちたかったり、ビジネスの
中に身を置きたい、何かしていることがすごい!みたいな
感覚で定年を迎えると それは本書に書かれているように
いろいろな努力をしておいたほうがよいだろう

例えば、子供がいて 父母会やPTAといった活動にふれると
それは社会参加のきっかけになる

いまは、少子化で、そのパワーがNPOなどに流れている
のだけど、わが子を育てるくらいの覚悟と苦労をもって
そこに参画されれば それはそれでいいだろうし

ただ中途半端にながされると、募金あつめだけに使われて
ある種のマーケティングの餌食になって終わってしまう

よく世の中をみてほしい。NPOやソーシャルベンチャーを
立ち上げた若い人たちが、落ち着きだすとしっかりと家庭人にも
なっているし、それを世の中に知らしめている。

それは、世間が、最後はそうした人なみのことで
人を判断することを賢い彼らは知っている。
もちろん、それだけではないのだけど自己ブランディングの
思惑がないかといえばそれは、否定はできないのではない
だろう。

だから定年サバイバルを語る本書の中でも
勇気をもって 家族 や 家庭 を普通に語ってほしかったと
思った。

幸い、いま定年を迎えられている方々は、一般的な家庭を
築かれてきた世代ではないだろうか。

がんばり方はあるけれど、その世代が、家族や家庭の価値を
もういちど社会に教えてくれることが、何よりも求められて
いるのではないだろうか。

旧来どおりに産業の価値に生きるのではなくて、
自分自身、そして社会の価値を生む出す人生を本当の意味で
謳歌していただきたい。

そのように僕はおもう。

2011年7月19日 (火)

魚肉ソーセージの父を知ってますか? 菅原傳(すがわら つたえ)氏

なかなか食べる機会が減ったけど 魚肉ソーセージ
子供のころよく食べたし 昔 郷里のお祭りの屋店のホットドックは
魚肉ソーセージにこんがりとした衣がのっていて またこれが
ケチャップによくあった そんなことを思い出しつつ

野地秩嘉さんの 「サービスの裏方たち」に魚肉ソーセージの開発者
菅原傳(すがわら つたえ)氏が紹介されていて
この生き方がなんとも素晴らしいと思いました。

もともと教育者であり、終戦時には文部省教育研究所にいたのだけど
その前に勤めていた学校が右翼的色彩が強いということで、GHQにより
教育追放者リストに加えられたことをきっかけに郷里の愛媛県の八幡町に
もどり西南開発という水産会社に勤めたことがきっかけで、
魚肉ソーセージを開発したのだという。

■西南開発
http://www.seinankaihatsu.co.jp/rekishi/index.html
→マクドナルドのパティとかも製造している会社らしいです

ただし製法も特許をとっておらず、またネットで魚肉ソーセージのことを
調べても菅原さんの名前をみつけることもできず・・・

誰でもが知っている商品の開発者にしてはさびしいと思ったのですが、
一方で本によると、ボーイスカウト活動に大きな貢献をされていたそうで、

淡々と大きな仕事をこなされていく。不条理の中でも、教育には関わり
続けていった。そして目立つこととか、自分の会社を作るとか
そういうことを追わずとも幸せにあったということは
とてもすごいことだと思いました。

サラリーマン的に考えると物足りないようにも思うのですが、
けれど逆に今になってみると輝ける星のような人生だったようにも
感じます。いや今も輝き生きている人生ともいえるかもしれません。

魚肉ソーセージに隠された物語。ちょっと落ち込んだ時に、
お酒と一緒にほおばってみると、何かわいてくるものがあるのではないでしょうか。

2011年6月 4日 (土)

一新塾の本

市民の主体性を確立するための 私塾  一新塾 の本を読みました。
こうした場所で 研鑽され、 実際に議員さんになったり NPOを立ち上げたり、
社会起業したりする方、 すごいと思います。

自分に何ができるだろう
何かするために 何を学ぶべきか

こうしたことを この本の中に出てくる 一新塾の皆さんの記事から
思いました。


2011年3月 1日 (火)

やねだん のこと

いつだったかテレビのニュースで、鹿児島県鹿屋市串良町上子原の柳谷(やねだん)集落が
取り上げられていました。

ここのホームページを拝見すると『集落ぐるみで豊かな生き方を目指す小さな「むら」』
といった表現がありましたが、集落の人が共同して環境保全型農業や福祉活動を行う様子は
映像からもよくわかり、本当にすごいと思いました。

■やねだん
http://www.yanedan.com/index.html

共同生活のむらというと、武者小路実篤の「新しき村」を思い出しますが、そうしたもの
ではなく、行政の単位の集落の中で、地域の生き残りをかけて社会事業に取り組んで
いらっしゃる住民の姿はとてもすごいと思いました。

こうしたことには、必ず先駆けとなった方がいて、またこれを支えた方がいらしたでしょうし、
また映像からは、本当に幸せそうな笑顔がたくさんあって、都市で会社勤めをする自分には
一生得られないかもしれないほどの笑顔が日々ある、そんなことを思いました。

もちろん、土地に生きることは、とても大変なことでしょうし、実践せずに評価だけする
といったことは、とても失礼なことと思います。

映像では、やねだんで作っている焼酎を韓国の飲食店に販路を広げるといった
取組みが紹介されていましたが、ローカルに足を根ざしたほうが、実はグローバルで、
この営みを振り返ると、グローカルといった表現でよく言い表せるのではないでしょうか。

そして、今後、このやねだんの経営を引っ張るのは、もしかしたら地域での暮らしに
憧れをもった 都市生活者たちではないかと予想します。彼らが持つ経験や職業上のスキル
をうまく取り込んで、より持続的な経済活動があればと思います。

やはり、経済活動は否定できず、やねだんに生まれ育った子供たちが、やねだんに
縛られるのではなく、やねだんを自ら選ぶようになるためには、職業の選択の幅を十分に
広げるだけの教育投資は必要であり、そのために経済基盤は重要だと考えます。

いつの時代でも、こうした地域が少なければそれは希少価値もあり、市場の中で
存続はできるでしょうが、これからはこうした特色ある地方の競争も生まれてくる
でしょう。その中で、各地域が生き残ることは大変なことです。

私自身、地方に生まれましたが、地方に生まれ地方に暮らすことのほうが、
よほどに能力もバランスも必要とされるのではないかと感じることがよくあります。

都市では、一つの才能でも、またあまり職能がなくとも何かしらの仕事がありますが、
例えば過疎地域ではそうはいかないことのほうが多いでしょう。

その意味で、地域社会が自ら経営しその懐を広げていくことはとても重要であるし
都市と農村という対立軸ではなく、共に必要不可欠なものとして関係性を構築できると
面白いと思います。

さて、そんな やねだん のことを 語り合う イベントを見つけました。
この文章を書くためにネットサーフィンしていたら 偶然見つけました。
僕自身は都合が悪く参加できませんが、興味のある方がいらしたらぜひ!

■やねだんワークショップ
http://blog.livedoor.jp/syky/

日時:2011年3月12日13:30~17:30
場所:玉泉院玉法会館(都営大江戸線 清澄白河駅より徒歩5分)
   http://www.tesshow.jp/koto/temple_hirano_gyokusen.shtml
主催:立正大学社会教育ゼミ
共済:立正大学アウトプット交流会
協力:玉泉院
費用:参加費無料

(内容)13:30~アイスブレイク(かんたんな緊張ほぐし)
    14:00~上映(1時間)
    15:00~ワールドカフェ
    17:30~終了予定
    18:00~懇親会(予定)

■参考図書
地域再生―行政に頼らない「むら」おこし
豊重哲郎著

(内容)
「土着菌活用」「焼酎やねだん開発」「まさかのときの緊急装置」…。
小さな集落のたゆまぬ活動はこうして実を結んだ!
平成16年政府農村モデルに選定された鹿児島県大隈半島の
柳谷集落の「むら」おこし実践記録を公開。

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