カテゴリー「アート」の65件の記事

2014年8月10日 (日)

ヨコハマトリエンナーレ はじまる!

横浜では、8月1日より11月3日まで、

ヨコハマトリエンナーレが開催されています。 トリエンナーレとは、
3年に一度、開催される国際美術展覧会のことです。
美術ファンにとっては、オリンピックというか周期的にやってくる
アートのお祭りで、 ディレクターが誰で、どんなテーマで全体を演出するのか、
世界から集まる作家・作品とどのような出会いがあるのだろうかと
ワクワク してしまうイベントです。
公式ページ
さて、今回の「ヨコハマトリエンナーレ2014」は、
美術家の森村泰昌氏が アーティスティック・ディレクターを努め
「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」とのテーマを設定。
横浜美術館・新港ピアをはじめ、横浜市が整備する歴史的建造物や倉庫、
空きオフィス などを転用した創造界隈拠点での展示が行われます。
こうした創造界隈拠点には、アートによる街づくりが行われている
黄金町などが 含まれます。
さて、先日、横浜美術館を訪れましたので、その様子をご紹介します。
会期中、ワークショップや関連イベントなど、様々な行事が催されます。
ぜひ、公式ページなどをご覧になってお気に入りの一日を、
ヨコハマでお過ごし いただけたらと思います。

2014年5月26日 (月)

こども展―名画にみるこどもと画家の絆

森アーツセンターギャラリーで開催中の
「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」展をみてきました

会期:2014年4月19日(土)~6月29日(日)
URL: http://www.ntv.co.jp/kodomo/


※以下、掲載する写真は美術館より特別に写真撮影の許可を得ています

この「こども展」 子どもだけというのは不気味かも・・・と
少し敬遠はしていたのですが、前評判もあって気になっていました。

パリ・オランジェリー美術館で大好評だった展覧会「モデルとなった子どもたち」
(邦訳)を日本向けに再構成されたものと聞いていたからです。

そして、実際に観てみて、多くの人をひきつけた理由がわかったように
思いました。

ルソー、ルノワール、モネ、撮影許可はありませんでしたが、ピカソやマティス
など、有名作家がそれぞれ身近な子どもの姿を描いています。
わが子であったり、その友人や一族の子どもであったりと・・・

また、父親である画家がわが子を描けば、その子も画家にという
流れで、それらの作品もおそらくは画家の家に代々、大切に伝わった
ものではないかそんなことにも思いを巡らしました。

そうして観ていると、普段の彼らの作品の作風の違いを超えて、
何か画家が子どもに抱く、愛情や想いを強く感じました。

一方、モデルとしての子どもたちは、あまりにも純粋すぎて、作家たちが
握っていた絵筆も彼や彼女たちの純粋さに負けてしまって、どことなく
角のとれた、柔らかい表現にもなっているようでした。

子どもたちを前に、嘘をつけずにいる画家の姿が想像できて、案外、
描くのが難しいのが、子どもたちだったのかもしれないと思いました。

展覧会の会場全体で、同じテーマでありながら、すべて異なる
子どもたちの表情がそこにはあって、日頃の自分の生活に立ち返って
みると、

自分の息子や娘も、親である私が期待するようには、一様でなく、
日々変化し成長していることを気づかせてくれました。

画家が子どもをみつめた眼差しのように、
私たちも子どもを見つめなおす必要があるのではないか、
そうしたメッセージを私はこの展覧会で受け止めました。

よかったら、ぜひ、ご覧ください。

少年や少女であった頃の自分に出会うような、
そんな瞬間もあるかもしれません。

Kodomo_1
手前:アンリ・ルソー ≪人形を抱く子ども≫

Kodomo_2
手前:ピエール・オーギュスト・ルノワール
≪ジュリー・マネの肖像≫

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右:ピエール・オーギュスト・ルノワール
  ≪ジャン・ルノワールの肖像≫
中:ピエール・オーギュスト・ルノワール
  ≪道化姿のクロードルノワール≫

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クロード・モネ
≪青いセーターを着たミッシェル・モネ≫

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2014年3月 5日 (水)

日本画の魅力について - 日本美術院再興100年 世紀の日本画展 より

東京都美術館で行われている

日本美術院再興100年 世紀の日本画展をみてきました。

http://www.tobikan.jp/exhibition/h25_inten.html


会場:東京都美術館 企画展示室

会期:2014年1月25日(土)~4月1日(火)
   
   前期:2014年1月25日(土)~2月25日(火)
   後期:2014年3月1日(土)~4月1日(火)

日本画を意識してみるようになってからだいぶたちますが、
やはり、院展再興100年を記念する美術展はその名前の通り、
とても贅沢な内容でした。

出品リストをみると、前期・後期どちらも一度は観たことがある
というような有名作品がどしどし出品されていますし、
一方で、現代の作家の作品も展示されていて、日本画の今と昔を
知ることができるのが魅力です。

そして、それらの作品と向き合う中で、私は日本画に普遍的な
美のあり様があるのではないかと感じました。

それは、日本画の多くが同系色でまとめられたものや同じ草花が
一面に描かれているといった内容のものがありますが、
そうした景色から、造形であったり、空気であったり、においを
削り出していくことが、観る人に委ねられているのではないかと
思ったのです

ですが、実はそれは単に観る人に委ねられているわけでは
なくて、描き手の真剣さのようなものがなくては、それもまた
空虚で終わってしまうはずで、作家との真剣勝負のような
ものがあるように感じました。

例えば、後期に展示されている 横山大観の『屈原』(広島・厳島神社蔵)

これは岡倉天心を模したものと言われていますが、
中国の楚の時代の政治家であり詩人であった屈原が、
都落ちをせざるをえなくなったときの姿を描いています。

私にとっては、その絵は、大観から
「こうした状況は誰にでも起きうることである。お前ならどう生きるか」
と問われているように感じました。

そして、その絵をじっくり見ていると、屈原の腹部がどっしりとしており
重心がおかれているように見受けられ、どのようなときも胆力が
必要なのだと教えをうけているように思いました。

絵の楽しみ方は様々です。
でもそれを許してくれる力が込められた作品と出会わなくては
つまらないし、それを観る眼や、人生の体験も私にはまだまだ必要です。

そんなことをいろいろと考えながら、日本画を堪能しました。

2014年2月22日 (土)

ラフェル前派展 

先日、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ)で開催されている
「テート美術館の至宝 ラファエル前派展」をみてきました。

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会期:2014年1月25日(土)~4月6日(日)

■展覧会ホームページ
http://prb2014.jp/

私にとっては二つの興味、テート美術館への憧れもあれと
駅の広告ボードでみた 「オフィーリア」に魅せられてというのが
足を運んだ理由

英国の絵画について、何か語れるような知識は持ち合わせて
いないのですが、昨年はターナー展もあり、続いてラファエル前派展と
とてもよいタイミングだなあと思いました。

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ジョン・エヴァレット・ミレイの<オフィーリア> ありました。
シェエイクスピア『ハムレット』の中から、オフィーリアが死にゆく
場面。水のせせらぎは感じられず、すべてが止まっているような
そんな印象を与える。

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左:チャールズ・オールストン・コリンズ<5月、リージェンツ・パークにて>

写真のような5月の公園の様子になぜか惹かれました。
道行く人、またはその遠くにみえるところに自分がいるような
そんな空想を楽しみました。

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左:ジョン・ロッダム・スペンサー・スタンホープ<過去の追想>
右:ウィリアム・ホルマン・ハント<良心の目覚め>

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左:フォード・マドックス・ブラウン<ヘンドンのブレント川>
中:フォード・マドックス・ブラウン<穀物の収穫>
右:フォード・マドックス・ブラウン<干し草畑>

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左:ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ<薔薇物語>

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左:ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ<最愛の人(花嫁)>

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左:ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ<ベアタ・ベアトリクス>

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手前:ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ<聖なる百合>
奥:エドワード・バーン=ジョーンズ<「愛」に導かれる巡礼>

さて、この絵画展で私が感じたこと、それは絵画にも重力があるということを
強く感じました。今回、展示されている作品71点はどれも名品とされていて、
その名品の中にあっても見続けてしまう作品とそうでないものがあって、
これは個人差かもしれませんが、その中でも、ミレイの<オフィーリア>は
秀逸でした。

何度、その展示室を訪れても 同じように観ている人がいらして、この
魅力は言葉にはできませんが、やはりあるのです。

ラファエル前派兄弟団(Pre-Raphaelite Brotherhood) この画風を
直観でいうと、私にとっては肉を描くことに真剣であったのではないかと
感じます。肉は肌に昇華され、人生を描きまた肉に戻る。

若い学生たちと、美しいモデルたちの生き様、そこに思いを巡らし
ながら観るのもよいと思います。まさしく、そこには愛憎や血肉も
あるかもしれない。でもそうやって真剣に描いた成果が
ここに集っています。

2013年11月27日 (水)

山種美術館 古径と土牛 展 (12月23日まで)

先日、山種美術館で開催されている 「古径と土牛」展の特別観覧会に
行ってきました。


■山種美術館公式サイト
http://www.yamatane-museum.jp/

Kokei_01_2
古径も土牛もそれぞれの作品を観ることはあるのですが、
師匠としての古径、弟子としての土牛という構図で作品を対比して
見比べることはなく、とても貴重な機会でした。
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二人の作品を見比べてみて、感じたことは、天才・古径にたいして
努力の人・土牛であったのではないかと思いました。
どちらの作品も好きですが、線のひき方をみていると、古径の鋭さを
感じますし、どうしてもその鋭さを土牛は得ることができなかったのでは
ないか、そのようなことを思いました。

これらは、古径の「清姫」伝説の一部です。

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続いては、古径の「観音」  はじめて拝見して、ファンになってしまいました。
何度も何度も観て、様々な高さから写真を撮りました。
割と気に入っている写真をアップします。

Kokei_999

土牛の作品は、あえてアップしませんが、実際に会場で、古径の作品と
比べてみると様々なことを感じるかと思います。

画家も一つの職業だと思います。先輩や同僚たちからの影響を受けながら
作品が生まれます。そうした様子を想像しながら展示をめぐるのも
楽しかったです。

ぜひ、お好きな方がいらっしゃいましたら、ご覧ください!















2013年9月16日 (月)

ルーヴル美術館展 -地中海 四千年のものがたり‐

東京都美術館で 9月23日まで開催されている
「ルーヴル美術館展 -地中海 四千年のものがたり‐」を観てきました。

■公式サイト
http://louvre2013.jp/

ルーヴル美術館のコレクションはすごいです。
そして今回の展覧会では、通称「ギャビーのディアナ」のように、初めてルーヴルの館外で展示される作品もあり、とても貴重な機会となっています。

今回は主催者の許可をいただいて撮影することができましたので、写真とあわせて感想を記します。

まず、多神教のギリシャ時代、ローマ時代の様子から、キリスト教の誕生と発展。また、覇権の拡大とともに始まったオリエントとの融合。これらをつぶさに感じることのできる品々。とても素晴らしいです。

とくに、神像や皇帝の彫刻。テラコッタの副葬品などの様々な品々で顔が彫られたり、描かれたりしているのですすが、当時の生活の中で人々と共にこれらがあったことを想像しながら拝見すると、何か時空を超えてその時代に迷い込んだような気分になりました。

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左:赤像式アンフォラ ミュソン(画家) 前500-前490年頃 テラコッタ
右:カルピス(水瓶):ギリシャの英雄ヘラクレスによるエジプト王ブシリスの殺害
  クレオフラデスの画家、前490-前480年頃、テラコッタ

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ディアデマ(宝石入り帯状髪飾り)を冠したエジプトの地母神イシスの頭部
ローマ(?)、150-200年、大理石

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左:エジプト女王クレオパトラ7世
中:イシス女神の姿で表されたエジプト女王クレオパトラ7世
右:エジプト風に表されたエジプト女王クレオパトラ7世
※クレオパトラ7世の在位は前51‐前30年

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タナグラ人形
イタリアからトルコに至る墓地や聖域から出土している
テラコッタの女性像。

とても優美で綺麗。テラコッタの素朴さもあってひかれました。

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手前:最高神官としてのローマ皇帝アウグストゥス(在位 前27-後14年)の肖像
    前27年頃、大理石

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手前:エジプト最後の女王、クレオパトラの自殺、1690年頃、クロード・ベルタン
右奥:エジプト最後の女王、クレオパトラの自殺、1500-50年頃
    ジョヴァンニ・ピエトロ・リッツォーリ

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アルテミス:信奉者たちから贈られたマントを留める狩りの女神
通称「ギャビーのディアナ」、100年頃

「清楚な容貌と肩に手をやる自然なたたずまいが美しいこの彫像は、ギリシア風の短い衣装などから、狩りの女神アルテミスとされています。18世紀、スコットランドの画家ハミルトンが、ローマ近郊ギャビーで発掘しました。紀元前4世紀の名高い彫刻家プラクシテレスの様式を汲む作品の、ローマ時代の貴重な模刻です。1808年にルーヴルに収蔵されて以来、初めて館外に出品されます。もちろん、日本初公開となる、ルーヴルの傑作のひとつ」 公式サイトより

後姿も素晴らしいです!表情をどの角度からどれだけみても新鮮で息がとまります。

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墓碑:夫婦の別れの場面
アテネ、ギリシヤ、前400年頃

とても美しいレリーフで何度も何度も見てしまいました。
墓碑にみとれるのも変なのですが、とても美しかったです。


幸せな時間でした。もし当時に暮らしていたとしても、すべての文物を一同に見ることは不可能なはずですが、こうして鑑賞していると本当に旅をしているような気分になりました。
古代の人々が何を美しいと考えたのか、どのような歴史や風土がその背景にあったのか、そうしたことを意識しつつも、美しさに素直に反応する自分もいます。

そうした感情とともに良質な時間を過ごすことができとても幸せでした。

2013年8月18日 (日)

韓国ミュージカル 『兄弟は勇敢だった?!』を観てきました

六本木のアミューズ・ミュージカル・シアターで上演されている
『兄弟は勇敢だった?!』を観てきました。

■公式ページ
http://www.amuse-musical-theatre.jp/kyodai/

この作品、地方から東京に出てきて頑張っている人におすすめの
作品です。

詳しくストーリーは書きませんが、私自身がこの物語の境遇と少し
重なる部分があって、途中から大泣きしてしまったので、
このことは、隣の家内にもバレていて、帰り道、そのことを指摘も
されて、もし私と近い境遇の方がいたら観てもらいたいな~と
思いました。

もちろん、数時間の舞台で私自身の人生の課題が片付くわけではなく
身につまされたゆえに、消化不良な部分もありましたが、前に進む勇気
のようなものを感じさせてくれる作品でした。

このように前向きの気持ちにさせてくれるのは、ミュージカル特有の
雰囲気もありますが、韓国の若い俳優の皆さんが母国の伝統や文化と
真摯に向き合い、作品づくりに参加している姿が凛々しくも感じられた
からだと思います。

故郷から離れて都市で生活すること。見えざるも縛られる生家の
歴史と伝統。夫婦の愛。親子の愛。兄弟との関係。

一見、シリアスになってしまいそうなテーマをミュージカルの
脚本や構成がとても愉快に、そして伝統美を活かした舞台美術、
俳優陣の頑張りが、親しみのもてる作品にしてくれています。

その点、俳優さんばかりでなく、脚本家や舞台美術の方のことも
気になる作品でした。(末尾のAll About の記事で詳しく紹介され
ていました)

韓流というと、ラブコメディが多く女性の方に人気というイメージが
ありますが、男性にもおすすめです。

この舞台を通じて、奥様やご家族、お友達、一緒に観ている人と
気持ちがを分かち合える瞬間が男女にかかわらず、故郷を抱えながら
都市で頑張る方々に多くあってくれたらと思います。


■僕の感想よりも よほど詳しい All About の記事・・・
http://allabout.co.jp/gm/gc/423932/

2013年7月12日 (金)

プーシキン美術展 横浜美術館 素晴らしいです!

Pushikin0001

横浜美術館で7月6日から始まった プーシキン美術館展‐フランス絵画300年‐
こちらの夜間特別観覧会に先日行ってきました。

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■プーシキン美術館展 公式サイト
http://pushkin2013.com/


この日は、展示風景の撮影も許可されていたので、カメラも持参して作品を
拝見しました。

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ロシアの国民的詩人であるプーシキンの名前が冠された美術館は
モスクワにあります。そしてフランス絵画の貴重な作品を数多く収蔵している
ことで有名です。

その背景には、激動の歴史があります。ロマノフ王朝の繁栄や商工業の発達に
よりフランスからもたらされた絵画たちが、ロシア革命を経てこの美術館に
集積されていったのです。

とくに繊維工業や繊維貿易で財力をもった二人のコレクター、イワン・モロゾフ
とセルゲイ・シチューキンの功績の大きさと、それに反比例するかのように
ロシア革命により、存命中にはすでに収集したコレクションは国家に没収されて
おり、時代の変化の中にあっても後世に残された作品群の重みを感じます。

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さて、やはり今回の展覧会の中で 目をひいたのは、ルノワールの
「ジャンヌ・サマリーの肖像」でしょう。

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ジャンヌ・サマリーを調べると、仏国立劇場コメディー・フランセーズの
19世紀後半の人気女優ということで、この絵は彼女が20歳の時を描いた
ものですが、33歳の時にチフスでなくなっているようです。この絵の中で
彼女の愛くるしさは永遠なのだとわかります。

それにしても、この絵を描いているときのルノワールの高ぶる高揚感の
ようなものが伝わってくるようです。

また、個人的には ミレーとコローが並んで観ることができのは
最高でした!

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ミレーの作品は「薪を集める女たち」

この作品はよく見ると 木の幹を運ぶ女性のほかに、もう一人
奥の茂みの方で枝を担いでいる男性の姿をみつけました。
タイトルの通り前面の女性二人に意識は集中しがちになりますが、
農村の人びとを描こうとするミレーの意思の強さをこうした所に
感じることができまます。

コロー「突風」

今回、展示作品の中で とてもひかれた作品がありました。

ジャン・パティスト・サンテール の 「蝋燭の前の少女」です。

Pushikin009

売店の絵葉書にもなっていたので有名な作品なのかと思いますが
初めて聞いた画家の名前でした。

画家の名前を調べると、1651年~1717年の生涯をフランスで
過ごした、ロココ美術萌芽期において特に評価された画家のひとり
とのことです。

詳しくは下記サイトが明るいです。
http://www.salvastyle.com/menu_rococo/santerre.html

この作品を観ていると、この手紙を持った女性がとても愛おし
感じますし、手紙が読みやすいように蝋燭を自分で持っていたく
なるような、彼女のために何かしてあげたいといった心持ちに
なりました。その魅力が不思議で不思議でたまらず、何度も
何度も見返したほどです。

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 ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル「聖杯の前の聖母」
 

プーシキン美術館展。これは東日本大震災の影響で延期と
なった経緯を持っています。奇跡の美術展ともいえるかもしれません。
そしてまた、ここに集まった作品たちも、みな激動の時代をいくつも
経験していることを考えてみると、絵画に出会うことは一瞬ですが、
その時の感動は長く続くことを改めて実感します。

素晴らしい美術展の心から感謝です♪

■名称   プーシキン美術館展 フランス絵画300年
■会期   2013年7月6日(土)~9月16日(月・祝)
■場所   横浜美術館
■開館時間 10:00~18:00
      ※8月、9月の金曜日は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで
      ※休館日 木曜日(ただし8月1日、15日は開館)
■主催   横浜美術館、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日、
      プーシキン美術館、ロシア連邦文化省

2013年7月 1日 (月)

浮世絵Floting World 珠玉の斎藤コレクション展 ・ 三菱一号館美術館

三菱一号館美術館で開催中の

浮世絵Floting World 珠玉の斎藤コレクション 展の内覧会に先日行って来ました。

※開催期間 6月22日(土)~ 9月8日(日)

http://mimt.jp/ukiyoe/

Gaikan_960x1280
まず 興味を持ったのは 斎藤コレクションとは何?ということでした。

浮世絵の多くに私たちが触れるときの多くは、個人のコレクターの方が
いらして、そのコレクションが展示されている美術館に足を運ぶことが
多いのです。例えば、太田記念美術館や山口県立萩美術館・河上記念館
のように

ですが、斎藤コレクションについては存じ上げず、パンフレットやネットで
調べてみると

神奈川県議や参議院議員を務められ、現在、川崎市観光協会連合会会長
の斎藤文夫氏が長年にわたり、浮世絵をコレクションされていいるものと
わかりました。

斎藤氏は、これらのコレクションを館長を務める川崎・砂子の里資料館
にて無料で公開されています。

■川崎・砂子の里資料館
http://kawasaki-isagonosato.jimdo.com/

今回、三菱一号館で展示されている作品は、2012年5月~7月、フランスの
ロートレック美術館の企画展で展示されたもので、今回の企画展での
展示においても、一号館の西洋建築空間で浮世絵を観るという実験が
なされています。

これは、ジャポニズムという言葉に象徴されるように、19世紀に欧米人が
体験した浮世絵を私たちが同じように接する機会とも考えられます。

実際、浮世絵と同じ空間にロートレックが置かれていたりして、江戸の人と
西洋との美意識の比較や共通点など、様々に思いをはせることができました。




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さて、この斎藤コレクション数が膨大なようで、今回の企画展でも3回の
展示替えがあります。

その1期、浮世絵の黄金期 -江戸のグラビア を今回拝見したのですが、
まさしく肉筆の浮世絵にうっとり、また、役者絵などの浮世絵版画に舞台と
絵画がコラボした江戸の娯楽の豊かさにうらやましさを感じたりしました。

美人画では、懐月堂派の美人画には生の艶やかさがありひかれました。

懐月堂派とは解説によると

「菱川師宣没後に台頭した浮世絵の画派で
菱川派と異なり、顔は小さくふくよかで切れ長の目、
着物は豪快で意匠効果を十分に演出した太い太線を
用いた立ち姿の美人が多かった」とのことです。

作者不詳『延宝美人立姿図』
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懐月堂度繁『美人立姿図』
Kaigetsudo_960x1280

菱川師宣と見比べてみると、たたずむような空間を意識はさせることはなく、
ただただ描かれた女性主人公であるように気分にさせます。

鈴木春信の『風流やつし七小町』これは斎藤コレクションのみすべてを
お持ちのようで、この7作品をすべてみることができたりと とても豪華です。

浮世絵では師弟関係や画派などが頭の中に入っているととても観るのが
楽しくなります。この展示はその時代と人の流れにあわせて展示構成されて
いるので、誰にとっても親しみやすいです。

喜多川歌麿 の 『当世美人三遊 芸妓 柳はし』の黒い袖頭巾と茶屋の女の
黒い掛衿がきいていると思うのですが、こうした黒の使い方は ロートレックにも
みられるのでは・・・ なんてことも思いながら観ました。

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また、初代歌川豊国の役者地顔六玉川 の玉川はこの玉川がどこかな?
と思いながら みてみました。

調べてみると、通常の歌枕で使われる六玉川と一致しないものもあるようで、
私の教養不足で嘘を言っているかもしれませんが・・・・・
あとでちゃんと調べてみようとおもいます。

『役者地顔六玉川 高野の玉川 二代目尾上松助』
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ちなみに、高野の玉川(こうやのたまがわ)は、弘法大師の和歌がしるされて
いるようで、この筆跡は役者さん自身の筆になるようです。

 「わすれても 汲みやしつらん 旅人の 高野の奥の 玉川の水」  『風雅和歌集』

歌川国芳の『忠臣蔵十一段目夜討之図』の構成は素晴らしいと
思いますした。実際の舞台装置はどうだったろうかと考えてしまいます。
Cyushinngura_1280x960


このように、役者や舞台と浮世絵の融合が日常にあったことは
とてもすごいことだと思います。そしてせっかくなので写楽をご紹介。

東洲斎写楽『二代目市川門之助の伊達与作』
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この夏は 浮世絵をたっぶり楽しめることができそうです。
良質なコレクションを楽しむよいチャンスかと思います。

2013年5月 1日 (水)

国宝大神社展 観てきました!

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先日、東京国立博物館で開催されている 国宝大神社展を観てきました。
駅のホームでみかけたアドボードで「大神社」という文字をみると、
これはなんだろう・・・ と思ったのですが、

よくよく足を運んでみると国内有数の神社の宝物が集まっており、神無月
ではありませんが、各地の神社の宝物が東博に集まっていることを
そのようになぞらえてもいいくらいでした。

■大神社展ホームページ
http://daijinja.jp/

個人的に圧倒されたのは 鹿島神宮の直刀で平安時代のものです。
このように美しいものが宝物として眠っていることを知りびっくりました。
また、鹿島神宮にも興味を持っていて、なかなか行けないなあと
感じていたときだったので、偶然に驚きもしました。

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このほか 神社の宝物は その形から意図あるいは神意を直観させる
造形が多く、春日神鹿御正体や神坐像などみていると、私たちも
古代人と同様に、同じ心の動き方をしているのではないか
そうしたことを思いました。

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このほかにも、以前、うかがったことのある宗像大社の宝物を多数みることが
できてうれしかったです。

宝物の中に、石を削ってつくられた舟の形代があったのですが、これは
海上交通の安全を祈り神への供物として作られたものなのですが
その素朴さに 祈りのカタチの 素直さを感じたりもしました。

なかなか これだけど宝物が一同に会することはないと思います。
旅気分にもなれますし、次の目的地を探すことができる場所にもなる
かもしれません。

おすすめの企画展です。ぜひ、ご覧ください。


※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。


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