カテゴリー「今日出会った言葉」の14件の記事

2013年12月 8日 (日)

中村哲著 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

アフガニスタンでの灌漑用水路の建設などを達成された
PMS(平和医療・日本)の 中村哲さんの著書を読みました。

中村哲著 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

最後に書かれた氏のメッセージを記します

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今、周囲を見渡せば、手軽に不安を忘れさせる享楽の手段や、
大小の「権威ある声」に事欠かない。私たちは過去、易々とその
餌食になってきたのである。このことは洋の東西変わらない。
一見勇ましい「戦争も辞さず」という論調や、国際社会の暴力化も
その一つである。経済的利権を求めて和を損ない、「非民主的で
遅れた国家」や寸土の領有に目を吊り上げ、不況を回復すれば
幸せが訪れると信ずるのは愚かである。人の幸せは別の次元に
ある。

人間にとって本当に必要なものは、そう多くはない。少なくとも
私は「カネさえあれば何でもできて幸せになる」という迷信、
「武力さえあれば身が守られる」という盲信から自由である。
何が真実で何が不要なのか、何が人として最低限共有できる
ものなのか、目を凝らして見つめ、健全な感性と自然との関係を
回復することである。

(中略)

今大人たちが唱える「改革」や「進歩」の実態は、宙に縄をかけて
それをよじ登ろうとする魔術師に似ている。だまされてはいけない。
「王様は裸だ」と叫んだ者は、見栄や先入観、利害関係から自由な
子どもであった。それを次世代に期待する。

「天、共に在り」
本書を貫くこの縦糸は、我々を根底から支える不動の事実である。
やがて、自然から遊離するバベルの塔は倒れる。人も自然の一部
である。それは人間内部にもあって生命の営みを律する厳然たる
摂理であり、恵みである。科学や経済、医学や農業、あらゆる人の
営みが、自然と人、人と人の和解を探る以外、我々が生き延びる
道はないであろう。それがまっとうな文明だと信じている。その声は
今小さくとも、やがて現在が裁かれ、大きな潮流とならざるを得ない
だろう。

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本書を読んで、中村哲氏が作家・火野葦平の甥であることを知りました。
そのことと、氏が紛争地域に身を投じたことの因果はわかりません。
ペルシャワールの活動への参加経緯も詳しく書かれていて
偶然に導かれるということがあることを知りました。

また、危機が訪れるたびに、判断された行動に筋が通っていて
すごいと思いました。

氏の活動を支えていらっしゃる多くの皆さんにも敬意を持ちました。

まだまだ、私たちにできることは たくさんあります。

2013年1月19日 (土)

英語の名言

英語名言の備忘録

■ダライ・ラマ 14世
If you want others to be happy,practice compassion.
If you want to be happy,practice compassion.

他人の幸せを願うなら、思いやりなさい。
自分の幸せを願うなら、思いやりなさい。

■デール・カーネギー
1.Don't criticize, condemn, or Complain.
2.Give honest and sincere appreciation.
3.Arouse in the other person an eager want.
4.Never show others that you are not interested in
  what they have to say.

・相手を批評しない、非難しない、不平を言わない。
・相手に正直かつ真摯な評価を与える。
・相手のやる気を起こさせる。
・相手が言うことに興味がない素振りを見せない。

2012年10月14日 (日)

ニーチェの言葉

久しぶりに ニーチェの言葉 に触れた。それもそのはずで、手にした
本のタイトルが、『ニーチェの言葉 Ⅱ』 なのだから。


この中で自分が気に入ったもの。おそらくは正直にいま必要としている
であろう言葉をしるしておく。

時代背景も考慮しなくてはならないだろうけど、それでもやはり折に
ふれてみておくと いいなあと思った。

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 強いのは、常に仕事に打ち込んでいる人だ。
 彼はどんなことが起きてもだじろかない。慌てない。ぶれない。
うらたえない。不安にならない。心配しない。
 仕事によって心と人格が鍛錬され、彼は世間を遥かに超えた
者になっているからだ。

『悦ばしき知識』

 人生のことを考えてもよいが、それは休暇のときにすることだ。
 ふだんは仕事に専念しよう。自分がやならなければならないことに
全力を尽くそう。解決すべき問題に取り組もう。それがこの現実を
しっかりと行きつことだから。

『生成の無垢』「ニーチェ自身に関して」

 若者よ、そこそこの勝利が約束された人生を欲しがるな。安定が
保証された身分を欲しがるな。若者よ、絶えず、絶えず、挑戦し
続けよ。
 百度もトライを重ねる人生を自分の人生とせよ。その挑戦の
中では、失敗が多いだろ。成功は少ないだろう。それでもめげずに
トライせよ。
 失敗と成功の繰り返しに満ちた挑戦の人生こそ、きみが生きて
いるということの証明だ。
 だから、すべてさらけだしてあがき、挑戦の日々を送れ。
 ひるまずにトライし続けたきみの人生は、他の人々を強く
勇気づけるのだから。

『生成の無垢』「道徳哲学」

 耐えがたい苦しさを通じてのみ、人は自分の能力を高める
ことができる。苦悩することによって、最高の生に達する道が
通じる。岩壁を這いながら山の頂を目指す者のように。

『生成の無垢』「道徳哲学」

 人生にはつらいことが起きる。悲劇も起きる。しかし、
苦しいからといって、自分は運が悪いのだとは思わないで
ほしい。むしろ、苦しみを与えてくる人生を尊敬するように
なってほしいのだ。
 いったいどこの軍の大将が、吹けば飛ぶような弱い一人の
敵兵にわざわざ強い兵をそろえた一個師団を差し向けようか。
 だから、苦難は人生からの贈り物だと思ってほしい。苦しみ
によってこの精神が、この心が、生きようとするこの力が、
ますます鍛えあげられるのだとほくそえんでほしい。

『偶像の黄昏』「或る反時代的人間の遊撃』

 自分の運命をつくるのは魔物ではない。
 その行為をしたかしなかったか、最後までなしたか途中で
放棄したか、守ったか、守らなかったか、受け入れたか逃げたか、
捨てたか拾ったか、とにかく自分の行為が出来事を生じさせ、
そこから自分の次の運命が複雑に形づくられていく。
 だから、次から自分に起こってくる出来事は、すべて自分に
ふさわしい運命になっている。そのときにどのようにふるまう
かが、また次の運命的な出来事をつくる。

『哲学者の書』「意志の自由と運命」

 誰かが自分とはまったく別の仕方で生き、別なふうに
感じていることを喜ぶことが愛というものだろ。
 愛は二人のちがいに架ける目に見えない橋だからだ。
 そしてまた、自分の中にある正反対のものに架ける
橋は自愛だ。
 これが、「人を愛すること」だ。

『人間的、あまりに人間的』「さまざまな意見と箴言」

 どういう目標であろうとも、きみの目標は、きみ自身を
超え出たところに置かなければならない。しかも、過去の
人間たちと連なる道の遥かなる果てに。

『生成の無垢』「ツァラトゥストラによせて」

 欠点や弱点というものは実は自分だけの最良の教師なのだ。

『生成の無垢』「心理学的な諸考察」

 書物にどんな価値があるというのだ。
 一冊の本は、ある意味で棺桶と同じではないか。中に
横たわっているのは、過去だらけだ。書物の獲得というのは
過去だけだ。
 ところが、どうだ。過去を閉じ込めただけのこの棺桶の
中に永遠がまだ生きている。
 ここには、海を渡る風が吹いている。砲弾を発射する轟音が
空気を切り裂き、怪物がかんらかんらと嗤っている。

詩「たのしい知識」


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2012年3月23日 (金)

育児書に眠っていた真理の言葉たち  児童精神科医、佐々木正美さんの本から

例えば 人が聖書を手にするとき その背後には どのような意図や意思が
あるでしょうか

教会に通うための必需品であったり、心を落ち着かせたいといった願いで
あったり

育児書も同様かと思います。

なかなか 必要がなければ 手にしませんが、いざ手にしてみると
良いことが書いてある そのように

児童精神科医の 佐々木正美さんの 『完 子どもへのまなざし』を読んで

思いました。

以下、心に残った部分の要約です。
もっとたくさんあるのですが、なかなかタイプができません・・・

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個人主義が尊重されるけど、子供を親の都合では育てられないし
親は子供が望んだことに合わせて自分の生活を変えていくことも必要となる。

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子どもの健康で幸福な育成には「社会的な人間関係の発達」が大切で
それには、お母さんを信じることから始まる。お母さんから自分が望んだような
愛され方をした子どもたちは、人への豊かな信頼感が、自分への信頼や自信に
つながる。

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人間は、たがいに共感し合いながら、喜びや悲しみを分かち合いながら、
生きていくことが幸福なこと。

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親密性には自己の確立が必要。相手にのみこまれてしまうような不安をなくして
接することができることを親密さという。
その一つの形として結婚があり、この人に人生をかけてもいいということでは。

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著者の恩師の言葉
「人間は自分の幸福を追求し続けるだけでは、けっして幸福にはなれない。
 本当に幸福そうにみえる人をよく観察するといい。その人はかならず、
 だれかほかの人たちを幸福にしながら生きている」
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たくさんの真理があると思いました
真理というと 宗教のようにも聞こえますが、一番神に近い存在が
子どもであるとするならば、育児書のなかに何かが潜んでいても
よいかもしれません。

そして 同様に、育児が その実践の取り組みであることも
あながち嘘ではないのではないでしょうか。

あることは 時に 失うことでもあります。

だから けして 子供がいるとか いないとか そうしたことで
どうこうということではなくて、

あったときにも ないように ないときにも あるように

ただただ それを 個人的には 求めているつもりです。

2011年10月29日 (土)

とんかつ定食とエル書房

この前、誰かと話していて

とんかつを食べるときは、キャベツからがいいんだって・・・
と聞いて

そうなんだあ・・・それなら久しぶりに足がとおのいていた
とんかつ屋さんにもいけるかも!と思ったのですが、決心がつぬうちに
どうやらその情報の元となっている本をみつけ そのタイトルずばり

とんかつ定食はキャベツから食え!
三谷芳広著

l

この本、表紙にもとんかつの写真が掲載されているので
とんかつの美味しい食べ方を紹介している本かと
おもいきや

野菜からの健康を考える薬剤師の 三谷さんが
ダイエットの上でかかせないビタミンを野菜から摂ることの
ミソを色々と教えてくれる本でした。

また、ビジネス書ではないのですが、随所に、様々な仕事をへて
家業の薬局に入り、また野菜を広めていくために
起業していく そうした努力の過程を知ることが出来て
何か力がわいてくる本でした。

こうした活力を野菜が与えてくれるなら
ダイエットとか関係なしに、美味しく野菜を食べよう
と思わせます。

そして、地方にてこうした元気なビジネスが農業や医療に近い
世界から創造されていることには大きな刺激を受けます。

また、この本を出しているのは エル書房といって
面白い出版社かもしれないと 末尾に書かれた
メッセージをみて思いました。

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【エル書房のブック・ポリシー】

この本の著者は、プロの作家さんではありません。
私たちが選んだ、業界のプロです。
エル書房は、たくさんの情報の中に埋もれてしまっている
本当に価値ある情報だけを本にして
あなたに伝えるために立ち上がった出版社です。

“これは!”と思ったプロの確かな情報が、
わかりやすく、あなたにちゃんと伝わるように、
誠心誠意をこめて言葉を紡ぎました。

著者と二人三脚でつくったこの本には、
自身の経験と知識と情熱で「あなたの人生をもっと良くしたい」
という“強い想い”が込められています。

ひとつの道を極めた著者が発した、魂からの言葉たちで、
あなたが励まされたり、ためになったり、涙がでできたり・・・。

そんなふうに、この一冊が
すこしでもあなたのお役にたつことができたらうれしいです。

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エル書房 http://www.lshobou.com/index.html

花森安治的にも、岩波茂雄的なものも想起しましたが
このブログでもそうですが、本がたくさんあって そして
たくさんが読まれています。

それでも明日が変わらないのなら、それはとてもつまらない
ことです。

ですが、そこには限界もあります。本一冊で変わる人生もあれば
本一冊ではどうにも変えられない世界もある。

けれども、プロダクトとしての一冊の本に込められた思いは
著者からも 編集者からも また出版社からも
受け取ることが 読者には許されていることを ポリシーを読んで実感しました。

これからも 良い本に出会いたい
そして いつか それを どのような形でが 届けられる
自分になってみたいと思いました。

2010年11月20日 (土)

ニーチェの超人とお寺のお坊さんの説法がつながった瞬間

科学作家の竹内薫と 竹内と高校の同級生でもある
脳科学者の茂木健一郎の対談集の中の冒頭で

ルネッサンス人という言葉が登場します。
これは、竹内が書いている言葉なのですが

欧米で「ルネッサンス期の人々のように、あらゆるものに
興味を抱いて生きている」、いわゆる万能型、クロスオーバー型の
人間を意味するそうです。

その後、不安の多い時代では ルネッサンス人のほうが
しぶとく生きられるのでは と続くのですが、

なるほど ルネッサンス人とはいい表現をしたと
思いました。

さて、この対談集の中で 興味を持った部分をメモ

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◆考える力
 ・受身で変化を待つのではなく、自分でなるべく新しい環境に
  飛び込んでいくクセをつけておくと、常に考えるようになる。(竹内)

 ・工作の話しに関連して・・・
  (部品や材料を)「どこへ行けば手に入るんだろう」と考える
  ことが重要(竹内)

◆ニーチェ
 『ツァラトゥストラはかく語りき』英語版のカバーの後ろに
 ある言葉
 ↓
 ニーチェの「超人」っていう概念は、
 神を殺した後の後継者が「超人」

 つまり神は死んでも、社会の中でこういうのが偉いとか、
 こういうのが地位があるという社会の中の価値観とか
 基準に従って、その地位を築き上げて、自分が中心だと
 思っているような人は、ニーチェが言う「超人」ではない。

 自分の中に価値観があって、それに基づいて生きている人。
 自分がなんか今まで生きてきた中で感じたこととか、
 掴んだことを大切にしている人。

 要するに、超人、スーパーマン、スーパーヒューマンっていうのは、
 外に自分の倫理の規則を求めちゃう人じゃなくて、自分の内側で
 自分の責任において何がいいか、何が価値があるかって決められる
 人だというんだね。(茂木)

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ふと思いました、ニーチェの部分で述べられていることって
きょうの朝、お寺で聞いてきたことと同じだと思いました

難しく言うか、人の評価なんて 人がいなくなっちゃったら
おしまいだよ・・・と 意地悪ばあさん的に表現するかの
違いですが、

知識人の脆弱性もかいまみつつも、一方で研鑽を積まれている
お坊さんの賢さにも関心し、これを足して2で割ると落語家に
なったりしてなどなど思いつつ

それにしても、こうした 知の偶然を発見するとうれしいです。

自らが認める自分の価値 向き合っていきたいと思います。


参考図書:思考のレッスン

2010年9月19日 (日)

アメニティとロハス

東京工業大学名誉教授 中村良夫さんの
「都市を作る風景」にて

土地と結びついた景観・環境についての努力がアメニティで
土地と結びつかないものがロハス
ということが言えるかなあ~と思いました。

2010年3月18日 (木)

どんな子供時代を過ごしたか

2008年に亡くなられた 筑紫哲也さんの
「若き友人たちへ」筑紫哲也ラスト・ラストメッセージを読んだ

その最後に、高校時代に書いた生い立ちからの自叙伝のような
文章が添えられていて、これを読みながら

だれもが、子供時代や小中高くらいまでの過ごし方で、その後の
半生を形成するように感じた。

それは学歴とかではなくて、もっと基本的な人生への嗅覚のような
ものをどのような影響の中で築いてきたかということになるのでは
ないかと

子育てをしながら、人生のすべてのことは幼稚園の砂場で学んだ
というような言葉に出会ったことがあるが、たぶんそれは本当で
もっというならば、筑紫哲也本人が意識せずに、公になってしまった
けれど小さなときから高校生くらまでの体験を包み隠さず
語れたなら それはとても正直に生きたことになるのではない
だろうか

大人になってからの人間は それがすべて嘘とは言わないけど
いろいろな化粧を覚える、その化粧品を売る人もいる
そして互いに化粧をしながら、相手の化粧を観ることよりも
どんな子供時代だったかを振り返ることが できたなら
とても幸せだと思う

でもそれをあまりひけらかしすぎると
悪用する人がでてくるのも大人の世界だし
良かれということが どの結果を出すかはまた
別の次元なのですが・・・

それでも、その振り返りの効用に気付いたとき、教育とかも
もっともっと中身を考えていくことにつながるのではないだろうか

僕自身、子供の成長にあわせて あの頃の自分は・・・と
思い出して、だいたい息子のほうに軍配はあがるのだけれど
周囲のお友達の気分にもなってみたりして、いろいろと思案する
ことがある そこに正解はないのだけれどその考える一瞬を
持つか持たないかが 子育てを放棄するかしないかの
大きな境目のように感じている

もし、このブログを熱心にご覧の方がいたとして
(とてもそういうことはないし、そのようなことを意図もして
 書いてはいないのだけど)
生意気なようだけど、たまに、そんな昔話をともにする機会を
得られたら ちょっと実験的ではあるけれども 面白いかも
しれない

人は前をみながら 後ろを見て また 前へと進む

どんな世界にあっても、どん底に追い込まれたとしても
頑張ってみたい

さて、本の中で共感したことですが

僕は、昔、政治家が「普通の国」発言をしたときに
現状が特殊な国なのだから、普通の国ではなくて
もっと良い方向での特殊な国を目指せばよいと
感覚的に思っていて、そんなことが書かれていて

自分もまんざらではないかも・・・ と思ってみたり

新渡戸稲造が旧制一高の校長辞任演説をするときに
引用した

サミュエル・ジョンソンの言葉
「愛国主義は悪党の最後の隠れ家である」

という言葉に これって 覚えておこうと思ったり

「菊と刀」の現代に通じる視座があることや

日本人論が好きな日本人という指摘

などが参考になりました

吉野源三郎氏の「君たちはどう生きるか」では
ないけれども、読み継がれることがあって欲しいと
思いました。

2010年2月17日 (水)

運を引き寄せる3つの習慣

とある本に 運を引き寄せる3つの習慣というのがあって
改めて。。。という訳ではありませんが
自分の言い聞かせとして記事にしておきます。

①「小さな達成感」を大切にする
②「感謝する気持ち」を忘れない
③常に「ベストを尽くす」

なかなかできるようで できていなくて
がんばろっと

2010年1月23日 (土)

靖国の文化的周辺

A級戦犯合祀について語られてしまうことが多い靖国神社ですが、
坪内祐三さんの『靖国』を読むと、いろいろな角度から靖国神社
をとらえることができるなあ と思いました。

東京育ちでない僕にとっての靖国は、
仏間に飾られていた神社の写真のイメージしかなかった
のですが、山の手と下町の分岐点であったり、サーカスが開か
れるような祝祭空間として機能していたり

はたまた 最初は上野が招魂社の候補地にもあがっていた
そうで・・・ などなどと これまでと違った靖国神社の印象を
持ちました。

また、九段会館の向かいにたっていたという
「野々宮アパート」という建物があったそうなのですが
これもおもしろいものだったようです。

ちなみに、坪内氏が靖国に興味をもったきっかけは
「招魂斎庭」が駐車場に変わったということを示す看板を
目にしたからといったことが書かれていましたが、

歴史や時代の記号をみつけ、多くの書にあたりながら
その姿を再現していく 著者の力はすごいなあと
思いました。

■本書より

靖国神社といえば、現在、その宗教的な側面のみが語られ
がちである。(中略)
私が明治期の靖国神社に心引かれるのは、信仰の場で
ありながら、閉じた感じはなく、とても開かれた感じがする
からである。
それも一つには、大村益次郎の銅像を囲む、この広場の
存在にあるのだ。けれど、九段坂を登り切った場所に、
大正十年六月、「空をつくような大鳥居」が建てられた時、
この空間は封印され、単なる靖国神社の境内となり、
このころを境に靖国神社空間の持つ意味は、年を追うごとに、
一義的なものに集約されて行く。

---------------------------------------------

九段坂は、東京の下町と山の手を分断する、まさに
その境となる場所だった。明治維新の敗者(江戸っ子)たちは、
坂の下の「下町」に封じ込められ、勝者(成り上り者)たちは
坂の上の「山の手」のお屋敷街に立派な邸宅を構えて住む。
その二つの世界が交差する場所に九段坂は位置していた。



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