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2014年3月 5日 (水)

日本画の魅力について - 日本美術院再興100年 世紀の日本画展 より

東京都美術館で行われている

日本美術院再興100年 世紀の日本画展をみてきました。

http://www.tobikan.jp/exhibition/h25_inten.html


会場:東京都美術館 企画展示室

会期:2014年1月25日(土)~4月1日(火)
   
   前期:2014年1月25日(土)~2月25日(火)
   後期:2014年3月1日(土)~4月1日(火)

日本画を意識してみるようになってからだいぶたちますが、
やはり、院展再興100年を記念する美術展はその名前の通り、
とても贅沢な内容でした。

出品リストをみると、前期・後期どちらも一度は観たことがある
というような有名作品がどしどし出品されていますし、
一方で、現代の作家の作品も展示されていて、日本画の今と昔を
知ることができるのが魅力です。

そして、それらの作品と向き合う中で、私は日本画に普遍的な
美のあり様があるのではないかと感じました。

それは、日本画の多くが同系色でまとめられたものや同じ草花が
一面に描かれているといった内容のものがありますが、
そうした景色から、造形であったり、空気であったり、においを
削り出していくことが、観る人に委ねられているのではないかと
思ったのです

ですが、実はそれは単に観る人に委ねられているわけでは
なくて、描き手の真剣さのようなものがなくては、それもまた
空虚で終わってしまうはずで、作家との真剣勝負のような
ものがあるように感じました。

例えば、後期に展示されている 横山大観の『屈原』(広島・厳島神社蔵)

これは岡倉天心を模したものと言われていますが、
中国の楚の時代の政治家であり詩人であった屈原が、
都落ちをせざるをえなくなったときの姿を描いています。

私にとっては、その絵は、大観から
「こうした状況は誰にでも起きうることである。お前ならどう生きるか」
と問われているように感じました。

そして、その絵をじっくり見ていると、屈原の腹部がどっしりとしており
重心がおかれているように見受けられ、どのようなときも胆力が
必要なのだと教えをうけているように思いました。

絵の楽しみ方は様々です。
でもそれを許してくれる力が込められた作品と出会わなくては
つまらないし、それを観る眼や、人生の体験も私にはまだまだ必要です。

そんなことをいろいろと考えながら、日本画を堪能しました。

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