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2013年7月21日 (日)

愛国心とはなんでしょうか、どんなものでしょうか。

こんな時期だからではないが、タイトルに興味を持ち
次の本を手にした

「愛国」のゆくえ ~「戦後」の無意識とトラウマ~
保阪正康、ほか

この中で、保阪正康氏の指摘がとても印象に残った。

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ナショナリズムとは(中略)もっと素朴に、自分たちが育った
共同体にたいする誇り、あるいは地域に伝わる伝承への
愛着などを、広義の意味でナショナリズムとみるべき

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また、「またも負けたか八聯隊(はちれんたい)」という言葉で
示される、ノモンハンへの出動命令を北海道の連隊はすばやく
行動し命を落としたのとくらべ、同じ命令を受けた大阪の連隊
では、それから兵士が医務室にならび、要員の選別が終わった
ころには停戦になっていたという話が紹介されており、

この例えから、大阪の人たちは個人主義者と言えます。
自分と国家を対峙させる。(中略)おそらく、これが大阪という
百年、千年の単位で経済的、合理的思考法を培ってきた
地域をかたちづくる伝承や暗黙の約束ごとであり、おおげさに
言えば大阪ナショナリズムの規範なのだと思います。
北海道はそれだけの蓄積を持てなかった。あまりにも早く
国策に動員されてしまい、自律的な発展を遂げそこなった。

と書いてしらしゃいます。

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保阪氏の指摘を読みながら、つい日本であれば日本全国を
意識してしまうナショナリズムも、その地域によって感覚は
異なるし、また一人ひとり異なるはずだと思いました。
けれどもなかなかそれは意識されないし、愛国心が全体主義的な
もので意識され、なにか犠牲を伴う場面になってみると実は
その人が属する小さな共同体の風土や気風に大きく影響を
受けてしまう。

ならば、最初からその小さな共同体を意識した郷土愛や
愛国心をそれぞれが持てばいいのではないかと考えました。

けれども一方で、都市化された現代で、そうした郷土を
人が持つことのほうが難しいのかもしれません。
そのような中で描く、愛すべき対象は何か、これは現代人に
与えられた課題ともいえます。

そうした問いかけをもつ私にとっての愛国心とはなにか。
今語られている大きなテーマよりも、実は切実なテーマなのでは
ないか、そのように考えました。

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コメント

おはようございます。今日は選挙ですね~

>ならば、最初からその小さな共同体を意識した郷土愛や
>愛国心をそれぞれが持てばいいのではないかと考えました。

>けれども一方で、都市化された現代で、そうした郷土を
>人が持つことのほうが難しいのかもしれません。
>そのような中で描く、愛すべき対象は何か、これは現代人に
>与えられた課題ともいえます。

個人レベルでの話だと、幼少時代の風景や友人たちへのノスタルジー
なのかな?とおもいますが>郷土愛
そう仮に定義するとそれってナショナリズムなのか?と違和感も感じますね。まあ、結局この件は「言葉の定義」について論じているというのが
実態なのかもですが(^^;

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