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2013年3月14日 (木)

ルーベンスのほっぺ    Bunkamuraザ・ミュージアム 「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア 展」より

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の

「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア 展」

のイベントに行ってきました。

Rubens_1

■公式サイト
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_rubens/index.html

ご自身もルーベンスファンでいらしゃる チーフキュレーターの
宮澤政男さんと美術史を専攻してこられたTBSの小林悠アナウンサーの
トークショーも会場内で行われて、とても贅沢なイベントでした。

Rubens_2

お二人のお話をうかがっていると、いつものように自分のリズム
で観るのとは違って、先に様々な情報をインプットしてから
鑑賞することができるので、ルーベンスをとても身近に感じました。

宮澤氏ご自身のルーベンス体験の数々からは、ルーベンスに魅せ
られているゆえの興奮が伝わってきて ファンの心理はよくわかり
ますし、嬉しかったです。

また、実際の展示も、作品と鑑賞者の距離がとても近くて、さらに
ルーベンスの工房のしくみや、時代背景などが丁寧に解説されて
いて、ルーベンスの作品をただやみくもにみせるのとは違って
ルーベンス学校に来ているようなそうした印象を持ちました。

これは監修者の性格かもしれませんが、天才画家と称される
ルーベンスをその名前だけで企画展とするのではなくて
ちゃんと向き合っている姿勢が感じられて 私は好きです。

実際に作品を観てみると、本当に素晴らしいです。
この人物の表情はどのように生み出されるのか、何度も何度も
丁寧に一枚、一枚を観ていったのですが、もしやと感じたのは
あるとき ほっぺが浮き上がるようにふくらみを持って描かれている
ことを感じて、ルーベンスの秘密はこのほっぺにあるのでは
ないかと思いました。

Rubens_3
          【写真】ペーテル・パウル・ルーベンス 《聖ドミティッラ》

そういえば、女性のお化粧でも、古代から人は「ほおべに」を使って
いますし、一般の肖像画でも当然みられるので、ルーベンスに
限った話ではないのですが、それでも何かそこに秘密があるのでは
ないか・・・そんな探偵気分にも少し浸りながらバロックの名画を堪能する。
やはり贅沢です。

まぶたに残る残像は時間を経過しても消えずに、目を閉じると
今も浮かび上がってくるように感じます。

そして、そのまま目を閉じていると、浮かびあがってきた絵画の世界に
私自身が入り込んでしまったような気分にもさせてくれます。

Rubens_4

          【写真】ペーテル・パウル・ルーベンス(工房)《自画像》

日本国内にあるコレクションとは違い、その絵に会えるのは
一生のうちに何度あるかどうか。

そうした貴重な作品に出会えた余韻は いつまでも大切に
慈しんでいきたいと思います。

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