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2013年1月 4日 (金)

お正月雑感。

このお正月、自慢できるようなことは何もしていなくて
ややもすると家族と一緒にいる時間に流されしまったような
後悔も感じるのですが

だらしない父親をみせておいてもいいのではないか
そんなことを言い訳のようにおもいながらもいました

だいたい実家に戻れば戻ればで 何もすることは
なくなってしまって
孫にとってはいいかもしれないけれど
息子にとっては窮屈なような
そんな いつもとは違う家族のカタチもあり

これも、けして微妙な関係というものではなくて
親になったり、家庭を築いてみると両親の苦労もわかるし
とてもすごいことだと感嘆してみるものの
それ以上になすすべもなく

子供たちが バタバタと田舎の家じゅうをおいかけっこして
走りまわったり、畑に出て秘密基地を作るといったことを
否定せずに たっぷり遊んでいることに あまり文句を
言わずに これもぼーっとみている

そうした数日を過ごした というのが正直なところで
ちょっと焦りを感じるところもあったのですが
そんなふうに過ごしていました

そんな中で、ふと夜 縁側から 道を隔てて前の家の屋根を
みると トタン屋根の上に 霜がおりていました。

冬になれば よく見慣れた光景でしたし、何の変哲もない
景色なのですが、この変わらない光景を維持するのに
どれだけの苦労が人にはあって、来年、同じ光景を見るにも
多くの苦労や頑張りや努力の積み重ねがあるのだろうか
と思いました。

子供のころその景色をみても ああそうか寒そうだと
思うくらいでしたし、どちらかと言えば朝などはその霜の
白さの濃淡で寒さをさぐったりもしていました。
ですから、霜から寒さは感じても社会の不安など想起することなく
守られながら大きくなれたのだと思います。
これはとてもありがたいことです。

一方、同じ景色をみても、大人になってみるとそうは
いかない。不安や不満、心配といったものが多かれ少なかれ
人にはあって、それを克服したり、どうにか乗り越えたり、
負けちゃったけど、また頑張ろうとしてみたり
迷いもあれば、勝てたと思ったり、違う選択をしてみたりと
様々なものがあるのが普通ではないでしょうか。

そして、それはその霜がおりた屋根を昔と変わらずに守って
きたその隣家の方にもあるはずで、何も変わらないように
思えて、実は、人間にとっては大きな変化が常に起きている。
そうしたことをその月に照らされた霜から感じました。

このお正月、多くの方が郷里を訪れて、昔と変わらぬ光景を
ご覧になられたのではないでしょうか。
そのことに何か教訓めいた気づきを得てほしいなどとは
思わないのですが、多くの人にとってそうした慣れ親しんだ
光景が何か気持ちを良くしてくれるものならいいな~と
思いましたし、何か帰省というもののセンチメンタルな部分
にこうした感慨もあるのではないかと思いました。

ちなみに、子供時代の記憶などをもとに何かを紐解いていく
これは 柳田国男の研究手法に多くみられるようです。

年末にちょうど、石井正己さんの『いま、柳田国男を読む』
という本を読んで、これが年末最後の1冊だったのですが、
柳田の生家と出身地の関係を細かく記載されていて、
こんな気分になったのも、この本のせいかもしれません。

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