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2011年12月25日 (日)

ゴッホ 契約の兄弟  新関公子 著   

ゴッホ 契約の兄弟
フィンセントとテオ・ファン・ゴッホ  新関公子著

(発行 ブリュッケ 発売 星雲社)

ゴッホと弟であり画商であり、彼を支えた弟テオの評伝。

とても ボリュームがある本なのだけど すらすらと読めてしまうのは

著者の 新関公子さんの力だと思うけれど、丹念に書簡などの史料に
当たられていて 労作であるし これを読めることの喜びは大きい

この本から読み取る ゴッホの人生というか性格は 画聖というものとは
ほど遠いのかもしれないけれど そうした人間性を嗅覚の部分でとらえることが
できるこの本の価値はとても高いと思う

また、弟テオの人生や性格もしかりで、これまでにない観点や考察が
新たに提示されている部分もあり、これは 画商の視点を常に著者が意識した
結果ではないか そのように感じた

著者の来歴には詳しくないのだけれど この本との出会いをきっかけに
ほかの作品も読みたいと思ったし、絵画を楽しむ際に、その絵を前にした
インスピレーションも大事だけど 一方で どんな人間が描いていたのか
どんなことを思って描いていたのかと 想像することも楽しそうだと
本書を読みながら思った

もうそろそろ ゴッホが死ぬ年齢と同じくらいになる。
彼のような才能は持ち合わせいないけど 彼の職業選択のあり方や父親との
関係や弟との関係、悩み方、その悩みへのうらたえや対処の方法など

なんとなく似ているというほど深刻ではなくても、なんとなく気持ちを
類推できるのではと思うくらいには身近なものに感じた。

なかなか作品と向き合うことは少ないかもしれないが、彼との対話を
深めていけたらと思った

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