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2011年9月11日 (日)

ヘッセ作 シッダルダ

ヘルマン・ヘッセというと「車輪の下」
というイメージがある。

そう思って手にしたことはあったけど、あまり読み進められずに
どこかに文庫本はいってしまった。

そんなヘッセのシッダルタを読んだ。
岩波文庫に収められていて、ブッタとその弟子のような雰囲気かと思って
手にしたのだけど、

内容は、婆羅門の息子が行者となり、その修行の過程で悟りを開いたあとの
仏陀に感化を受けながらも、己の道を進む。
その道程を詳しくは書かないが、あまりにも人間的で、一方そこから得たものは、
教義を学び得る悟りではなく、自ら手にする悟りなのかもしれないが、とにも
かくにもこれは翻訳のおかげかもしれないが、引き込まれて読みました。

ヘッセがこうした東洋的な作品を書いたことを知った驚きもあれば
この主人公のシッダルタと 読み手である自分に似ているものを感じて
みたりして、こうした作品を構想できる作家の頭脳ってどんなだろうとか
色々なことを考えました。

大人になると、こうした作品を手にすることに躊躇をするかもしれません。
学問が職業であったり、作家であればいざ知らず、普通の勤め人には
あまりきっかけもないのだと

けれど、小さな一冊の文庫の中に、すさまじい世界が広がっていて
誰もが手にすることができる

その世界を味わったところで明日が変わるわけでもないのですが、
でも知らないよりは知っていたほうがいいと思うし、幾重にも描かれた人物たちの
一瞬、一瞬にふと我を感じるような場面や情景が描かれていると
それは、自分だったらと思うと 足がすくむようなこともあったりします。

こうしたことを起こしてくれるのが、文学の力なのかもしれません。

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