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2011年6月23日 (木)

市民が思想することの価値 ・・・ ジェイン・ジェイコブズの活動から感じたこと

鹿島出版会から出ている 都市の本質とゆくえ -J・ジャイコブズと考える-

宮崎洋司、玉川英則 共著

この本で はじめて ジェイン・ジェイコブズを知りました。彼女は、ジャーナリストであり、思想家、その他、様々な肩書きで形容されているのですが、都市に関しての発言はするどく、とても現実的で異才を放っているそのように感じました。 まだ、その全容はわかりませんし、把握できたとしても都市と同じようにうつろいやすいものではないかとも思うのですが、ただただ、市民が思想し発言していくことで、異なった未来が描けるのではないかと思いました。

今の日本は、ある種の実験に取り組む前とも言える状況のように思います。 原子力でも露呈したように、一部の学者や企業にまかせるのではなくて、新しい街の建設を市民自らが率先していかなくてはなりません。 生活再建も厳しい中、その余裕はないというかもしれない。常に被害者然としていることが大衆の最後の抵抗手段かもしれない。けれども、それすらも許されないほどの人命を犠牲にした後です。 どうか、勇気をもって思想していくこと、議論していくこと、一人の女性がなしえたことに、私たちが続くことは不可能ではないのではないでしょうか。

それは思想のクオリティやその思想を受け継ぐことではなくて、みつめ続ける眼を持ち、為政者にクサビを打ち続けることのようにも思います。 市民が思想し、かつ実践することの大切さをジェイン・ジェイコブズの生き方や思想、またその変容などから学びました。

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