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2011年4月10日 (日)

画家たちの二十歳の原点

平塚市美術館20周年を記念して4月16日から開催される
「画家たちの 二十歳の原点」展
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2011201.htm

こちらの公式図録兼書籍を拝見しました。

「画家たちの 二十歳の原点」 

とても読みごたえのある、東京から平塚なので遠くはないけど
もしかしたら行けないかもしれない美術展の図録を先にみてしまうのも
不自然なのですが、そんなことを意識させねいくらい 読み物としても
優れています。

なによりも、明治から平成までの さまざまな生き方をした画家たちの
二十歳の作品とその頃語られている言葉が紹介されていて
自ら絵を書かない人間にとっては、とてつもなくスゴイと思いました。

比べてもしかたないのですが、自分が二十歳の時に、何をして
何を考えていたろうか、何か生み出せた作品があったであろうかと
考えると、認めたくはないけれども空虚であったのかもしれない
そんなことをつい思ってしまいます。

もちろん、二十歳を謳歌した画家を礼賛するためではなくて、
もっと、アートを通じての人間理解、芸術を生み出すことの素晴らしさと
自らに向き合うことの苦しみや覚悟、こうしたものを感じることで
観てである我々にも、様々なメッセージを与えてくれるように感じました。

ただ、そのメッセージは 一人ひとりのもので、何かを示すべき
ではないものです。

ちょうど、僕は 同時に アウトサイダー・アートの本を読んでいて

「アウトサイダー・アート 芸術のはじまる場所」 デイヴィド・マクラガン 著

その本を読みながら感じた、アートって何だろう、誰のものなんだろう・・・
といった疑問に

二十歳の原点で触発されてイメージしたカンバスにむかうひたむきな画家の姿を
イメージを重ねて

そこから、誰もが自由に創作の世界に身を置いてみたら面白いのではないか
そんなことを感じました。

それは商業的であったり、職業としてではなくていいので、ジャンルも問わずに
創作活動を何かしてみると、より自分を見つめたり、作家たちの言葉にも
異なる形で対話できるのではないか・・・そんなことを思います。

もちろん、美術館の回廊で作品を観ることも
好きなお気に入りの作品を買い求めることでも
どのような形でもアートとの楽しみ方は自由なのですが

おそらく 書籍からも感じたこの印象は、平塚市美術館でこの展示をみたら
余計にそう思うのではないか あくまでも個人的に・・・なんですが
そう思いました。


美術館が公共財としてあるときに このような取り組みをされた美術館を
お持ちの市民の方はとても幸せだと思います。


この展示、平塚市美術館のほか、下記の美術館を巡回します。
各地で 様々な感動を与えてくれたらと祈ってます。

下関美術館   2011/6/18~7/31
碧南市藤井達吉現代美術館   2011/8/9~9/19
足利市美術館  2011/9/25~11/13

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