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2011年2月15日 (火)

ヤオコーとしまむら

ヤオコーとしまむら

知る人ならその共通点がすぐにわかるはずだけど
埼玉県の小さな町が創業の地であるということだ。

その町は埼玉県比企郡小川町。池袋から東武東上線に乗れば
終点の町で 池袋からだいたい70キロ、電車で1時間と少し
くらいの町。

そんな町から 東証一部の企業が2つも生まれるのだから
すごいことと思う

一方で 小売であることや ヤオハンのように急な海外展開は
しなかったことなど いくつかの類似点もあるが

詳しい方やときたまビジネス誌を読む人であれば
店舗のマネジメント手法やパート従業員の活用策、経営システムなど
両社の違いや特徴、様々とあげられることができるだろう。

そしておそらく、なぜ我が社では出来ないのか・・・という
問いかけとそこに垣間見る自社の弱さやもろさに驚愕するかも
しれない。

この 2つの会社の強みはなんだろう。
法政大学の小川孔輔教授の著書「ヤオコーとしまむら」を読みながら
著者の小説を書くような巧みな文章テクニックに美談ぽく語られてしまう
面が多いのだけど、それを無視して考えてみると

この2つの会社の強みは、地場に根付いた安定感というか、
古き良き時代の地方の豊かさを背景に良質なパート労働力を
巧に取り入れて、落ち着きのある店舗運営をしてきたことではないかと
感じた。

都心部の大型店舗で大量に住宅ローンを背負った世帯の主婦層を
パートとして雇用するのではなくて

持ち家で地域のコミュニティの中に暮らし、家にいれば姑にいびられる、
それよりは外にいたほうが気持ちよい、といった感じの主婦層をパート
として雇用したほうが、落ち着きは生まれるし、自ら工夫する素地も
根付くのではないだろうか。

もちろん、家庭の事情は様々だろうけど、品よく地場の生活に密着した
店舗というのは、そこで働く人も何でもかんでも売ろうとしない
おおらかさが残されているように思う。

個人の能力に差などないとおもうが、実は、そうした意外なところから
企業風土は生まれていくのではないだろうか。

例えば、価格を安くするための努力が垣間見られ実際に安くて良質ならいいが、
昨今の大型のチェーンストアは、利益を生むための努力はしていても
それが商品の品質で顧客に還元されないことが多いように感じる。

ましてや、クレジットカードを発行したり、銀行を作ろうなんて考えも
この2つの会社にはない。

本業に忠実であること、そのことを徹底するための落ち着きが企業にある
ことは、とても幸いなことだろう。

もちろん、実際の店舗運営や経営がやさしいものではなく、
小川氏の本の中でも、店長や従業員の名前がたくさんあがってるけど
その1人ひとりの努力の積み重ねなのだと思う。

近江商人のようにはいかないかもしれないが、身近な幸福感をしっかりと
消費者に届けられるような流通業のあり方を この2社に期待してみたい。



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