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2010年12月 5日 (日)

外交官と話していて・・・グローバリセーションを考える

先日、駐日の外交官と話していて
市民交流の推進を考える立場からは 国境を感じさせないくらいに市民の交流が促進されればよいと
そのための努力やプログラムはないかなあと話していて

一方で 国境がなかったら そもそも 国とか形がなくなることを意味するから 彼すらも不要で
そうなると 交流しましょう・・・と音頭をとっている人間もいらなくなると そんなことが彼との会話の
中で 頭をよぎって そもそも グローバリゼーション って何で
もし グローバリゼーションが進んだ場合の 世界の統治って どのようなものだろうと思いを巡らした

その瞬間、僕の中では 思考が会話ではなくて そちらのほうにいってしまい
会話は途絶え 一方で 外交官のほうからは 少し具体的なメッセージもあって それを聴かなくては
いけなかったのに 違う誤解を与えてしまったかと思いつつ いまいる

そんなことで すごく グローバリゼーションのその先が気になっていて


社会学者で英国リーズ大学とワルシャワ大学の名誉教授の
ジグムント・バウマン が 1998年に書いた

Globalization: The Human Consequences  の邦訳を読んだ。

「グローバリゼーション 人間への影響」
澤田眞治・中井愛子 訳

ヨーロッパの知識人はすごいなあと思う
それらが ヨーロッパで 普通にどれだけ読まれているのかは知らないけど
世界への考え方とか 未来を予見する力 そうしたものが豊富だと思う

グローバル化が 一方で 全然 グローバルでないものを産む出すことを指摘し
知識や財を豊富に手にしたものと そうでないものの 違い
それらを強く浮き彫りにしていて

この本自体で 政策提言がされているわけではないのだけど
これからを生きる人間は わりと早いうちに 自分はどちらの方向に進みたいか
その選択を迫られるのではないかと 思った

ただ それは たとえば 海外に転勤のある商社に勤めることと 伝統工芸を
身につけること と どちらか・・・ のようなものではなく

おそらく この場合は 伝統工芸に身を置いたほうが 最終的には世界で評価される
仕事ができると思うけど

自らの選択が どのように 世界につながり アクセスするチャネルをどのように
持つことができるかの選択ではないだろうか

宗教でも同様で、たとえば 普通の仏教徒、お墓がお寺にある程度では
あまり世界とはリンクしないけど キリスト教となると 毎週通う教会学校が
そのまま 世界的な組織とリンクするようなところがあって

自らの立ち位置を 世界の構図の中で どこに置くかを意識しつづけることが
現代人には 求められているように思う

一方で、グローバルアドレスを持たないと決めた人間の強さも際立って
いくだろう 頑固な固執もあるだろうが、それらも終局までいけば 世界的
懸念となって 国際舞台に引っ張られることになる

本書の中で、多国籍企業が経営方針でリストラや工場の移転を行う時代に
国どうしが 経済指標で争っても 意味がないし 政策的にはどうにでも
できないのでは といったことが書かれていが そうだと思うし

その上でどうするか?という議論を 国民がしっかりと方向性を示さないと
政治家も ある種の引きこもりの中で 頑固な固執を 示しかねない

グローバリゼーションは 良くも悪くも 自らを賢くしていかなくてはいけない
本当に賢くなど なれなくても その努力を続ける必要がある
そんなことを思ってる

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