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2010年8月16日 (月)

井出孫六さんのコラム集から

井出孫六と背表紙に書かれた本をみつけて面白い名前と思った
「すぎされない過去」というタイトルにこの季節特有の終戦ものかとも
思ったけど とりあえず手にしてみた

この本は、井出孫六氏が信濃毎日新聞にコラムを連載していて
その中から政治に関するものをまとめられたものと知ったが、

ネットで井出氏を調べてみると 兄弟に 政治家であった井出正一と
女性運動のさきがけのような丸岡秀子がいることにびっくりしてみたり、
リベラルな論調が多いのに、自民保守の風潮が大きい信濃毎日新聞での
コラムであったりと、なんだか1冊の本を調べながら いろいろなことが
わかって面白かったです。

だいたい、政権交代があっても地方での保守は自民党ということが
多く、また、地方の造り酒屋から政治家が排出されるケースが多くて
これも歴史を物語るわけですが、富と教養がどこに蓄積されているかが
わかります。

そんな知性のかたまりが長年にわたり書き続けられたコラムは
また面白かったです。

限られた文字数の中に幾重にも人々の人生が織り込まれている
ような、そんな文章が多く、何気なく紙面を広げた人が
当時、この文章に接することができたことは幸せであったと
思いました。

人間はいつも自分の人生に多少の迷いをもちながら日々を
生きているものと思いますが、限られた紙面の行間から
そこに登場する人々の心の叫びのようなものを感じた時、
人間はもう一度、自分の人生に真摯に向き合うことができるのでは
ないでしょうか?

その意味において、ネットとちがった新聞の良さがあります。

私たちは日頃、多くの文章に接しながら、本物の文章に触れる
機会が少なくなってきたと、少なくとも自分については反省を
しています。だからきっと、こんな中途半端なブログ自体、
書かないほうがいいのですが、それでもつい、読書と対になって
いる営みなので、こうして書いてしまいますが、

本物の文章に出会ったときに、それをうれしいことと思えるような
感受性だけは失いたくはないものです。

さて、井出氏が秩父事件について多く書かれていることを
調べて知りました。僕の生家に、そういえば秩父事件関連の
本が何冊かころがっていて その時にこの名前があったのかも
しれないと思いました。

長らくほこりをかぶっているままの本でしたが、
そこには、どんな人々の人生が眠っているのでしょうか
ちょっと気になりました。



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