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2010年6月13日 (日)

狂言、山本東次郎家

伝統芸能というと 歌舞伎が一番親しみがわくのかも
しれませんが、

能や狂言、もちろん歌舞伎やそのほかの古典芸能
また、茶道や華道もそうですが

明治維新や終戦、それらの影響は 中国の文化大革命というと
これもそぐわないかもしれませんが、とても大きな危機に直面した
といういみで それに類するものであったと

東洋大学教授の 原田香織 編
「狂言を継ぐ -山本東次郎家の教え」を読んで
思いました。

この山本東次郎家が、東京での大蔵流を守っていく
ことになる経過が本書に詳しく書かれています。

さて、この山本東次郎家の狂言ですが、武家の狂言という
ことで質実とのことです。

僕は 山本東次郎家の狂言を拝見したことがないので
その比較はできませんが、狂言を観に行くよいきっかけと
なったとこの本を読んで思いました。

ちなみに、末尾には 大蔵流と和泉流の比較というか
特徴なども丁寧に解説があり、狂言の世界の入り口としても
よい本です。

ちなみに、この本の中で、質実な芸風のあり方として

現在の山本東次郎氏がインタビューに答えている中で

派手を好む人もいるがそうでない人もわずかはいて
その人たちを大切にするという思想であろう(要約)
とか


狂言は直面(ひためん)だが、表情を押しつけることは
しない(要約)

少しでよいから共鳴してくださる方がいる、そうした芸に
しなければならない。ある水準で共鳴してくださる方が
必要なんです。能面が大泣きしたり、大笑いしたりする
わけではない、あのわずかな表情の振幅でいいという、
そういう美意識がまた狂言に繋がっていくのです
(抜粋)

といった言葉になんか感動しました。

舞台と観客、あっちとこっちで
一方の演じる方の言葉に こんな風に感動することは
なかなかないように思います

もちろん、現代劇の役者や作家、そうした人たちの
言葉に触れたことがないわけではないのですが

静かに長い伝統の中で伝えられてきたことは
やはり静かに このような読書のような形で
静かに伝わることがよく似合っているように
思いました

本当は舞台を拝見して、そうしたものを感じられれば
いいのでしょうが、でもその時は、その作品の世界に
入り込んでしまうので 芸風の哲学を感じても
それそのものをストレートに解釈としては受容できない
のではないかとも思います

この本のお陰で
少し狂言に近づくことができたように思います

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