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2010年2月21日 (日)

薪を背負う二宮金次郎はどこからきたのか・・・金次郎マップ作りたい

薪を背負う二宮金次郎、後の二宮尊徳ですが、
このイメージがどのように出来上がったのかを
岩井茂樹という研究者が調べた内容が

角川学芸出版の角川業書に収められています。

日本人の肖像 二宮金次郎
岩井茂樹著

小学校の頃の学習漫画では、すでに金次郎は
薪を背をって勉強している様子が描かれていましたが、
私の通った学校にはこの金次郎の像はありませんでしたが
ほかの学校にはあって、おお・・・と子供心に思ったことを
覚えています。

日本はあまり銅像とか彫刻が街にあるという雰囲気では
ないとおもうので、銅像というと金次郎というイメージが
ありました。

さて、岩井氏の調査では、

金次郎が、周囲からは好まれない勉学にいそしんでいた姿は、
二宮尊徳の高弟 富田高慶が『報徳記』に書いているのですが、
ここでは薪を取りに行く際にも書物を懐にいれてという記述が
あるだけで、薪を背負いながら書物を読んでいる様子へと
転化していったのには次のようなステップがあったみたいです。

・幸田露伴の『二宮尊徳翁』がこのイメージの初出
・このイメージのモデルは、中国、前漢時代の官僚を描いた
 「朱買臣図」(しゅばいしんず)であったようです。
 この朱買臣は、貧しい中、勉学に励んだ官僚であったようです。
・金次郎のイメージは、その後、富山の薬売りが配る
 おまけの「売薬版画」に採用されたり、商店の引札の図案として
 用いられて 全国に知れ渡った
・明治以降の国民のモデルとして銅像ができるようになっていった

詳しくは書籍を ぜひ!なんですが、
身近な存在を丹念に調べていく取り組み とても好感が持てました。

また、この金次郎像自体に イデオロギーや明治から戦前までの
国家のあり方といった歴史もあることから おいそれとは言えませんが
全国の金次郎マップとか 勝手にやってみたくなりました。

ぜんぜん 学術的な視野とは趣は違うのですが、
何かに熱中することの楽しみみたいのが、この岩井さんの本に詰まって
いたので、そんな地図づくりを思いつきました。

どなたか 興味ある方がいらっしゃいましたら ご一報ください♪

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