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2010年1月19日 (火)

祖母が話してくれているように感じた1冊

図書館の書架からみつけた1冊の本
出身地にも近いタイトルがあったからだけど
読んでみて いろいろなことを考えました

その本は 山口美智子著「村とダム」

けしてメジャーな本でもなく、自費出版のはやる前に
出されている自費出版のようなルポでありますが
とても記録性が高く貴重な本と思いました。

埼玉県の秩父地方にある
合角ダム(かっかくだむ)の建設により、沈むことになった
集落の古老たちの回想を記録したもので

いまの時代なら、そもそもそのダム建設の反対運動を
取り上げたような内容になるのかもしれないけれど
それは保守地盤の土地柄、ただただ大きな流れの
なかを生き抜かれた人々の人生が
秩父地方の言葉そのままに記録されています。

わたしの出身地にも近いということで、その地元の言葉に
懐かしく思いましたし、普段、方言とか気にしない
のですがやはりあるものですね 涙です

その後、この古老たちのように
自分の人生を私自身が語ることができるのだろうかと
語れるほどの人生を過ごせるのだろうかと そんなことを
思いました。

でもきっと誰の人生にでも語るだけの内容はつまっている
とも思うし、良いか悪いかの判断はつきませんが
ダム建設の結果、山塊の中に生きた人々の記録が残った
ことは一つの財産だと思います。
これをある地域の話としてしまっておくことは
とても もったいないと感じます。

こうした1冊が、都心の図書館にあることは
せめての救いです。

本の役割ってこうしたところにあるのかも
しれません。

それにしても、古老たちの素直な飾らない言葉の中に
多くの人生の真実がつまっているように思います。

もうなくなりましたが、自分の祖母が話してくれているような
そんな雰囲気も感じました。

いつまでも 残ってほしい1冊です。

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