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2009年9月13日 (日)

もうひとつの世界

ソーシャルベンチャーの本を読んだり、政体のことを考えたりする
その途中に、

ナオミ・クラインの「ブランドなんか、いらない」を読みました。

この中で、放漫なブランドの姿勢やそれに反発する市民の姿が
詳細な記録とともによく書かれているわけですが

企業の莫大なマーケティングコストを考えるときに
どれほど、商品にそのコストが課せられているか、そしてその
結果、商品のほかに市民が受ける便益としては、民放の
テレビが無料で見られるとか、花火大会が無料とか、
スポーツ大会が見られるといったものに化けてしまいますが
そうしたことを冷静に考えれば、

デモや暴動に参加せずとも、ブランドとの距離の置き方、
利用の仕方は見いだせるし、日本のマーケットをみていると
「賢い消費者」というのが多く存在するなあ。。。と思ったり
します。

さて、この中で提案されている、市民が求める“もうひつとの世界”
がどのようなものであるか、僕の中ではよくわかりませんでした。
ただ、ちょうどソーシャルベンチャーに多くの人が興味を持つように、
こういう世界や社会がいいのではないか とイメージするそのもの
が“もうひとつの世界”かと感じました。

きっとそれらは、バラバラでありながらもまとまりはあり、
その関連・非関連を組み合わせたり、融合したり、しなかったりの
中から、何かしらが生まれるのかなあと思いました。

市民が語る世界観のあやふやさは、その世界観が一定でなく
可変であることのように思いますが、そうしたいくつもの実験に
取り組み、疲弊することも成熟した社会の中では必要なことなの
かもしれません。一方で、そのコストをいつまで我々が負担
できるのか・・・という問題もあるし、それが戦争を招くようでは
いけません。

さて、本書の中で、ナオミ・クライン かっこいい と思ったのは
2007年8月に、アメリカ社会学協会年次総会で講演した中で、

「もうひとつの世界」は可能か?という中で、
なぜ その実現が阻まれるのかという要因として、
それは、自分たちの信念と運動の力が欠けているからと断言
しているところです。

そして、そのように信念が失われる原因として、
自らのアイディアがすでに試みられたが失敗したという思い込みを
持ってしまうことをあげています。

その後も名演説が続き、なるほど、彼女を評価する声が大きいことを
うなずける内容でした。

なかなか 主義主張を飲み込むだけというのはできないですが
こうしたスタイルは学びたいなあ・・・と思いました。

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