« 仕事道楽 | トップページ | 名作コピーに学ぶ・・・ 鈴木康之著 »

2008年8月29日 (金)

似ているのか、似ていないのか (アートと経営)

山下柚実さんの「客はアートでやって来る」と

ピエ・ブックスから出ている「企業力とデザイン」

を読んでみました。

前者は、栃木県・板室温泉にある老舗旅館「大黒屋」の
アート経営のお話。

◆大黒屋
http://www.itamuro-daikokuya.com/

なかなか地方の古い体質の中からアート経営を
切り拓いてきた、室井俊二社長のこれまでが
物語られています。

一方は、そうそうたる企業のデザイン戦略の事例が
紹介されています。

虎屋、アスクル・・・
でてくるデザイナーもADC賞そうなめみたいな
感じです。

最初は前者はストイックに、後者は資本力のような
対比をもっていたのですが、

よくよく読んでみると、どちらにも共通しているものが
あると思いました。

それは、アートやデザインを受け入れる基礎体力を
しっかりと磨いてきたということと思います。

そしてそれが企業であるばかりに、経営者のみでなく
そこに働く人の経験の積み重ねの中に、しっかりと
その基礎体力を身につけていかなくては本物には
ならないことと思いました。

たとえば、室井社長は言います。

「世の中に、お金を嫌いな人はいません。
 けれども、文化や美意識というものがないと、
 本当に大切なものが何なのかという価値観が
 持てない。(中略)
 ポイントは『美意識』と『文化力』にあると
 思ったんです」

また、「企業力トデザイン」のさいごに

「企業の方々に共通していたのは、誇りを
 持っている技術や価値を何とか伝えたい
 という情熱。
 そして「デザイン」に、飾り立てることではなく、
 本来の価値を顧客に届けるための接点を
 見つけることを求めていました。」

ニュアンスが違うように感じるかもしれませんが
一番大切なことを、アートやデザインにゆだねる。
そして、その中で企業活動を行う覚悟をしている
部分は同じように感じます。

そして、その成否は、デザイナーや作家の作品の
よしあしではなくて、それを一緒になって支える
働く人々ではないかと感じました。

大黒屋さんでは、職員の方が、現代アートの作品
を燃やしてしまうという事故があったそうです。

その解決策を導く支えとして、あるアーティストの

「もののリアルティと意識のリアルティは、
 次元は違うが同時であるべきた」

という言葉があったとありました。

なんとなく、これって経営とデザインにも
言えるのではと思いました。

« 仕事道楽 | トップページ | 名作コピーに学ぶ・・・ 鈴木康之著 »

★★―読む価値はあり」カテゴリの記事

ビジネス」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 仕事道楽 | トップページ | 名作コピーに学ぶ・・・ 鈴木康之著 »

最近のトラックバック

2014年8月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ
フォト

いつか読む本