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ペテンに生きる

あまりいい意味に使われないかもしれないが
「ペテン」という言葉を久しぶりに本を読みながら
思い出した。

どこか文中にあったのかもしれないが
その場所はみつからない。

ただし、

岡田芳郎著
「世界一の映画館と日本一のフランス料理店を
 山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られた
 のか」

の主人公である佐藤久一の生涯を読んでいくと
どうも最高のペテン師ではなかったのかと感じる。

ペテン師がペテン師でいられるのは、
人の薬になっても毒にはならず、といって自分を
富ませるわけでもないところかと思うが、
酒田の蔵元に生まれた久一が、そこで醸し出された
性質をもとに、映画や食を通じて地域の文化に
貢献していった姿、最高にエスプリのきいたペテン師
であったのではないかと思う。

おそらく稼いだ財産よりも借金の方が多いという生涯。
破天荒でハチャメチャ、著者の力量によるところが
大きいかもしれないが、読んでいるとワクワクする。
真似できそうにないけど、真似したい気分になって
しまいます。

佐藤久一について知りたい方、またファンの方には
おすすめです。

佐藤久一と交遊のあった方々・・・スゴイです。
・淀川長治
・土門拳
・辻静雄
・開高健
・山口瞳
・丸谷才一 など

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