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2007年12月24日 (月)

安藤忠雄さんの話を聞いてみて

ヒルズアカデミーの無料セミナーで
建築家の安藤忠雄さんの話を聞ける機会があったので
先日、行ってきました。

その中で、彼がなぜ世界中で評価されるのかという
ことを考えたのですが、コンクリートの打ちっぱなし
の工法が、とても日本的なものとして受け入れられて
いるからではないかと思いました。

谷崎潤一郎の陰翳礼讃の羊羹の記述ではないのですが、
その漆黒の物体の中に氏特有の世界を構築できている
点が評価されているように思うのです。

ちなみに、氏の口からは、佐治敬三・朝比奈隆・
福井謙一(おそらく)の3名の名前がよく出てきました。
この3人の影響がとても強くあるようです。

また、一方で、東京でのオリンピック誘致活動において
氏がデザインしたスタジアムの図をみましたが、
丹下健三から磯崎新に引き継がれた海上都市構想が
安藤氏に受け継がれていくようにも感じました。

もちろん、オリンピックそのものの開催がどうなるかは
わかりませんが、東京の将来が常に見据えていくのは
海上都市であるのでしょう。

また、そのゴミの埋立地を森にするプロジェクトも進行
しているそうです。

「海の森募金」
http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/kanko/park/uminomoribokin.html

それにしても、建築家ほど「語る」職業もないかと思います。
実際、たくさんの本がありますし、写真がついていたりして
高いです。(笑)

きっと、それほどビルを建ててばかりいられないからなの
だと、意地悪な見方もできますが、環境に優しいことを
しているわけでもなく、様々な利権が関係する中で、唯一、
そのプロセスを正当化する行為が意匠設計であり、そこに
刻んでいく哲学と価値をもって遺言とするほかに、その
行為全体の罪をあがなうことはできないということの
表れではないでしょうか。考えた結果、本にもなったと。

そして、それは建築にかかわらず、様々な職種で、同様に
救われるために行うことが許されている領域の仕事が、
あるように感じます。

ちなみに、氏の活動のキーワードとして、
「実行力」と「クリエィティブ」という2つの言葉がよく
話されていました。さらに、その根底には常に「青春」で
あるという想いが潜んでいるようです。

講演の冒頭に、サムエル・ウルマンの「青春」が紹介
されていましたのでご参考まで。


サムエル・ウルマン「青春」
---------------------------------------------------
青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気
やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うときはじめて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君にも我にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲嘆の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。
---------------------------------------------------

講演の進行自体には、なぜ・・・な部分もありましたが、
少なくとも氏が一方的に語る言葉のシャワーを聞くだけでも
勉強になりました。

たとえば

設計は才能だけど、本を読むことで考える力は鍛えられる
とか

アジアの一員や、責任ある個人 といった言葉は

現代にその必要性があると思いました。

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