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2007年11月26日 (月)

地域ブランドより大切なこと

地域ブランドについての本を読んで
感じたこと・・・

本自体は悪くなかったし、
地域ブランドの戦略策定をするなかで
参考になることも書いてありました。

地方の時代、平成の大合併、地域格差など
地方の現状を形容する言葉はあまり良い方向に
推移していないのではないかと思います。

その中で、地域活性が叫ばれますが、これと
「地域ブランド」戦略には、少し隔たりがある
ように感じます。

地域ブランドの担い手となる地場産業が衰退の
一途をたどり、しかも各地方でブランド戦略を
行うと競争相手も増えてくる。

こう思うと、経済を優先して、地域の活性を
お題目に、地場産業を地域ブランド化したところで、
その受益者は少なく、限界が見えているのではない
だろうか。

そもそも地場産業への就業率は低いであろうし、
その少ない担い手のために、ブランド戦略やお祭り
などイベントを行うことは単なる税金の無駄遣い
ではないかと思う。

もちろん、冠婚葬祭などで、地域を紹介する際に、
「○○で有名な○○町から」といった表現は利用すると
思うので、何もないのはつまらないのだけど、それだけ
に安住するのもいけないだろう。

それではどうしたらいいだろうか?
たぶん経済価値以上に、「人が集まる価値の増大」を
テーマに地域の活性を考えたらどうかと思う。

それも一過性のふるさと「切り売り」ではなくて、
継続的に来訪者とコミュニケーションをとることが
できる仕組みを作ることが要であろう。

その仕組みには、当然、住民の理解が必要となるし、
住民がどのようなことを常に考慮して生活をしていくか
という部分がとても重要だと思う。

例えば、とにかく環境問題に意識が高い住民が多いなら、
実際の生活の中で、各種環境サービスのモニターを行い、
その結果をフィードバックするようなミーティングを
各方面と連携して開くなどすればどうだろう。

とにもかくにも、どのような意識をもって、その地域に
暮らすかを住民自体が選択することでしか生き残れない
ように思う。

本当は、そんな窮屈を強いられずとも、工業団地に誘致
した大企業の工場で安泰に働くということが楽な暮らし
かもしれないが、それが無理であるということは肌身で
感じているとおりだ。

それよりも、東京の人間が気にしなくても、世界から
研究者が集まるような“知”の部分に集中して、財政的
・人的な投資をしていくことが欠かせないのではないだ
ろうか。

本当の意味で東京にブランドがあるか?と問われれば
僕はないと思う。だから、大都市と比べて地域格差を
論じるよりも、世界を見て優位性・劣後している部分を
把握しながら、活きる道を探して欲しいと思う。

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