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2006年11月12日 (日)

住宅で遊ばない。

ギャラリー・間20周年記念展「日本の現代住宅1985-2005」にあわせて開催された連続講演会の内容を収録した「住宅の射程」という本を読みました。登場するのは、磯崎新氏、安藤忠雄氏、藤森照信氏、伊東豊雄氏の4人で、すごい豪華メンバーです。

4氏それぞれにとても面白かったのですが、ひとつなるほどと思ったことは、建築家(ここでは藤森氏もそう呼びますが)にとって、初めての作品が住宅になることが多く、住宅について語りだすと、結局、若い頃の自分を語っていることが多くて、こんなことを考えていたんだ~とか、この作品は親族が施主だったんだあ~という、原点を感じる所に興味をいだきました。

いまいろいろな建築家が住宅作りを通じて、いろんな実験をしていますが、そこからふと、住宅で遊ばないで欲しいということを強く感じました。いま小さなマンションの一室に家族と暮らしているけど、どこかの工務店の人が引いた線でつくられたどこにでもある部屋が快適に暮らせていることを考えると、どうもそれは意匠ではなくて、部屋の機能をどうやって住む人が高めていけるかに、住宅はかかっているのではないかということを感じます。そうであるならば、へんてこりんなカンヴァスよりも四角形の布のほうが、自由に絵がかけていいのではと。その布が白いのと半透明と透明なのと、どれがいいのかというと、これはまた説明がつきませんが・・・。

だから、磯崎新氏が言っていた「住宅は建築ではない」の言葉と理由は異なるかもしれませんが、何か建築と住宅の間には一線があるように思います。そしてその上で、どちらも深く思考を重ねていけばいいのではと思います。

この本を読んで、住宅が作りたくなりました。自分であれがどんなふうに考えるのか、それには結局、住宅を建てるしかないと。でもそんなお金どこにもないので、これは実現しませんが・・・。

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