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2006年9月17日 (日)

テロは世界を変えたか(中村雄二郎著)

題名にある“テロ”に限らず、善と悪、東西、南北、世界と日本の思想的な比較を広範囲に行っているエッセイ集だと思います。ちょっと僕には難しかったのですが、示唆も多くありました。また哲学史・思想史の入門書としても読めると思います。

印象に残った一節・・・

「善はみな似ているけれども、悪はいろいろな顔をしてあらわれるのです。(中略)見分けるのが大変難しいのです。すべての悪を一掃したつもりが、こんどはもっと大きな悪をひきよせてしまうのです。現代の文化や社会のゆがみが大きな悪を引き寄せてしまったのだとすれば、文明のあり方も考え直さなければなりません。近代の科学・技術は光を追い求めて、影や闇の部分をまともに扱ってこなかった。その結果、よくも悪くも陰影のない文化ができあがったのです。(中略)アメリカ的な文化は、明るさや健康に価値をおいて、人間の弱さや悲しみのような影の部分をマイナスの価値として切り捨ててきました。本当は弱さも悲しみも大切であるのに、生産や効率の役に立たないからとして切り捨ててきました。その結果、一面的にしか世界をとらえられなくなったのです。そして、相手の屈折や影の部分を想像できないのです。自分たちの価値観と善意で押し切るのです。」

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