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2005年12月 4日 (日)

杉本博司【苔のむすまで】

KAOが息子を連れて観に行った森美術館で開催中の「杉本博司 時間の終わり展」。様子を聞いて気になったので、杉本氏の著書「苔のむすまで」を読んでみた。作家が作品について活字で語ることは、その制作意図を伝えながら、同時に作品の寿命を短くしてしまうこともいなめないのだが、この本は、もともと小学館の「和楽」に連載していたものを中心にまとめられており、エッセイとして読むことが出来る。題材には日本の古典などが多く扱われていて、あとから経歴を拝見すると、古美術商の経験があるとのことで、なるほどと思った。あとがきにもこんな一文がある。

「幸いにも私には骨董趣味がある。私は多くの事を骨董から学んできた、そしてその学んだ事が、私の創作活動に陰となり陽となって、また新しい形を生み出してくる。」

ところで、森美術館でのタイトルにもある「時間」という言葉。これが氏の創作活動のおおきな要素となっているようだ。本の中でも「本当に美しいと思えるのは、時間に耐えてあるものである。」と氏は書いている。

現代美術のいいところは、作家と同じ時代を生きているおかげで、作品やその周囲の映像や活字を通じて、作家の肉声を聞きながら、作家の真似ができる点だと思う。真似てみて、例えばシャッターを押したり、骨董市に出かけてみると、何か発見があるように思えてくる。一冊の本を片手に時空を旅する衝動にかられた。

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