読書について ~ それでも、読書をやめない理由 から ~
デヴィッド・L・ユーリン著
そでも、読書をやめない理由
デヴィッド・L・ユーリンは、ロサンゼルス・タイムスの文芸批評・担当記者。
ブログやソーシャルメディア、電子書籍の増大から離れがちになる
読書について、その意味を語りかけてくれている本だ。
これを読んで、1冊がもたらしてくれる贅沢。そこには常に自分があり、
自分を通じてしか味わえない幸福がある。それが読書なのかもしれないと
思いました。
以下、気になる部分を抜粋。
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わたしたちが世の中と隔絶することは決してないし、接触せずに
いることも決してない。にもかかわらず、読書とはその性質上、
ここではない場所へ移動するための、今という状態から離れ、
異なる人生の網目の中へ入りこんでいくための戦略的行為なのだ。
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何かと注意が散漫になりがちなこの世界において、読書はひとつの
抵抗行為なのだ。そしてわたしたちが物事に向き合わないことを
何より望んでいるこの社会において、読書とは没頭することなのだ。
読書はもっと深いレベルでわたしたちを結びつける。
それは早く終わらせるものではなく、時間をかけるものだ。それこそが
読書の美しさであり、難しさでもある。
なぜなら一瞬のうちに情報が手に入るこの文化の中で、読書するには
自分のペースで進むことが求められるからだ。
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世界からほんの少し離れ、その騒音や混乱から一歩退いてみることに
よって、わたしたちは世界そのものを取りもどし、他者の精神に
映る自分の姿を発見する。そのときわたしたちは、より広い対話に
加わっている。その対話によって自分自身を超越し、より大きな
自分を得るのだ。
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読書はひとつの瞑想的行為となる。そこには瞑想に伴う困難と恩寵の
すべてが含まれている。
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